好きなものを好きと言っていいって、教えてくれたのは東京カメラ部社長の塚崎さんだったと思います。-by のぽりん

 

先日、東京カメラ部初のムック本、「東京カメラ部~日本最大のSNS写真コミュニティー」が出版され、私も拝読しました。
最初「東京カメラ部の本が出る」と聞いた時、ムック本?写真集じゃなくて?撮影テクニックとか?何の目的?就活用の赤本?とハテナがいくつも宙を舞いました。

本のタイトルの通り、今や日本最大のSNS写真コミュニティーとなって早何年。年間の延べリーチ数(閲覧数)が億を超えた辺りから、規模を数字ではかることをあきらめましたが、とにかくたくさんの写真好きな人々のハブとなって、愛し愛される場になっているんだなぁと、東京カメラ部発足記念撮影会に参加した私はしみじみ。あれから10年。そりゃ本も出る位、色々あったわな。

東京カメラ部の前身の「WillVii株式会社」時代、無償でカメラや家電などをモニターしてレビュー記事を書く「モノフェローズ」として、私もたくさんのイベントやモニターに参加させていただき、このブログの礎を作ってくれた大切な場所でした。
塚崎社長が、「何がやりたかったかって、作り手がどんな気持ちで製品を世に送り出すのか、どれだけ製品愛が深いのかを伝えたいんです!」と目と鼻と腹を大きく膨らませて語っていたのをよく覚えています。

最初は、ただでカメラや家電が使えてラッキー位の不純な動機でしたが、開発者や担当者の愛あるまなざしと言葉に触れると、受け取るこちらも好きになっちゃう。そして、またその好きを伝えたくなっちゃう。

私のブログスタイルがスペック重視じゃなくて、とにかく好きと熱を伝えることに徹するようになったのは必然でした。

社長の思うつぼ。

企業マーケティングもブログからSNS主流になり、モノフェローズサービスは終わりましたが、そこからどうやって東京カメラ部が生まれ、SNSに写真を投稿する文化を支え、逆に撮影される被写体やスポット側にも寄り添い、写真文化全体を盛り上げる存在になっていったのかが、今回のムック本でよくわかりました。長らく私にも謎の組織でしたから(笑)。

レタッチ/合成賛否論、肖像権問題、撮影者のマナーと迷惑行為、今写真をめぐる様々な議論が持ち上がる中、本格的なカメラ趣味じゃなくても、呼吸するようにスマホでSNS投稿する人も、写真を撮る時に考えるべきこと、写真をより楽しく撮影できることがわかる1冊。

もちろん、歴代10選写真や、作例付きのテクニック解説もあるので、ただ素敵な写真を眺めたい人にもお勧めです。

これ読んで、「東京カメラ部」に就職したい!っていう人出てくるんじゃないかな?
私も転職活動中に一瞬頭をよぎりましたが、本の中の「東京カメラ部10のトリビア」で社員平均年齢を知り、ごめんなさい、もうしません、とそっとページを閉じました。

 

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私の周りには素敵な写真を撮る人が沢山います。

人の笑顔を引き出す天才、推しの笑顔を見つめるのが生きがいな人、ペットを溺愛する人、ガンダムを知り尽くしている人、1本のネジですら高級ジュエリーに見える魔法をかける人、美味しい料理を「食べたい!」と思わせてくれる人。

カメラであれスマホであれ、機材やテクニックに頼るだけではなくて、「めちゃ好き!ここが好き!」が溢れた結果です。

私の好きは、光と影。そして鉄。

 

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どんな題材であれ、愛ある写真を見ると幸せになりますね。

今年は3年ぶりに東京カメラ部写真展がオフラインで開催されるので、久しぶりに足を運んでみようかと思います。

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⇒過去の東京カメラ部写真展レポート

どんな愛に出会えるか楽しみ。人の熱気と活気と、プリントの匂いをたっぷり吸いこんで!(ウィルスは吸い込まず)

東京カメラ部2022写真展

Offline:渋谷ヒカリエ9F「ヒカリエホール ホールA」

2022/9/16(金)~2022/9/19(月・祝)午前11時~午後8時
※初日9/16(金)は19:30閉場

入場無料

Online:東京カメラ部2022写真展 オンライン特設サイト
2022/9/16(金)13時頃~2022/10/22(土)