猛暑で熱中症を恐れて家に居続けると足が退化する!(横腹は育つのに理不尽)
歩く時間と水分には十分注意しながら、少しでも歩く癖をつけるように、色んな種類のウォーキングアプリをインストールして、ポイント多重取りで一人悦に浸っています。

その散歩活動の一環。久しぶりの一人写真散歩です。
これまでにも友達や家族と色々撮っては来てるんですが、一人でぶらぶらするのは久しぶりかも。

いつもお世話になっているフォトグラファー・南雲暁彦さんが先日まで参加されていたLUMIX x LEICA 写真展でのトークショーで、最近通い詰めているスポット「三鷹跨線橋」の魅力を語っていて(作品も展示)、私も前から気になっていたので、思い付きで行ってみました。

何が気になるって・・・。そりゃ錆びているからですよ(ぇ

レンズで迷ったけど、今はXPERIA 1IVがあるので、広角から中望遠3本分(16-125mm)稼げるし、α7IIIは28-70mmのキットレンズのみの身軽装備でやってきました。

(※以下写真クリックで拡大します)

(撮影:SONY α7 III)

JR三鷹駅から立川方面に歩くこと5分。中央線や車両基地の線路群をまたぐようにかかっている古い人道橋が「三鷹跨線橋」。
明治、大正期の廃材レールを利用して昭和四年にかけられたこの橋は、老朽化のため近々解体が決まっているので、「いつか撮りに来よう」は命取りになりかねない。

作家・太宰治が愛したスポットとして知られているらしいが、「太宰が生きたまち・三鷹」をPRしてきたなら、劣化が激しすぎて読みにくい跨線橋脇の案内板を補修してみないか・・・。まぁ、解体が決まっているならそれも無理かな。

(撮影:SONY α7 III)

中央線をまたいでいるので、数分ごとに電車が行きかい、乗り物好きのちびっこや大きいお友達でにぎわっています。
駅への入線で減速するし、たまに運転士さんが警笛を鳴らしたり、車掌さんが子供たちに手を振ってくれるので、子供たちにはたまりません。
ママが「あと電車3本見たら帰ろうね」と言っても、「あと5本でお願い!」とのせめぎあいが可愛かった。

(撮影:SONY α7 III)

さすが築93年。いい感じに錆びてます。
市が補修を試みて、橋の北側が少しだけパステルグリーンに塗装してあったけど、私的にはこの風情込みの風景なんよなぁ。

(撮影:SONY α7 III)

八王子方面に向いた方が空が開けて絶景です。
立川近いし、シンゴジラで果敢に戦った無人在来線爆弾の方々の待機線か(違います

ひっきりなしに電車が通過する北の1・2番線(中央線)より、線路好きの私にとっては静かなこちら側がむしろ主戦場。
子供たち同様金網にしがみついて、鉄にハァハァしています。

落下防止の金網が細かいので広角で撮ると映り込みますが、それもまた一興。

(撮影:SONY XPERIA 1IV)

新宿方面に向いた風景。高いマンションが建つ辺りが三鷹駅です。
さすがにスマホのレンズなら、金網も敵ではありません。

(撮影:SONY α7 III)

鉄も好きですが碍子(がいし)も好きです。碍子に映り込む跨線橋がまた良き。

(撮影:SONY α7 III)

日没間際には夕陽が錆に光って、赤味と空のコントラストがちょっとノスタルジックに。

(撮影:SONY XPERIA 1IV)

XPERIA 1IVは何もレタッチしなくてもちょっと赤っぽく仕上がるのかな。
少しコントラスト強めなのが好みが分かれるところ。

(撮影:SONY XPERIA 1IV)

光量がない場面での撮影は、1 II時代より全然強いですね。
暗さを活かしつつ、細部までキレイに映り、手ブレも少ない感じです。

(撮影:SONY α7 III)

夜に向かってだんだん子供たちの声が少なくなり、ここからは大きいお友達の時間。

(撮影:SONY α7 III)

はげかけたアスファルトにも夕日が光ります。

(撮影:SONY α7 III)

電車を撮りたい人はともかく、もはや私は金網込みの風景の方が好きなのかも。

(撮影:SONY XPERIA 1IV)

日が沈み、線路内の電灯が灯ると、跨線橋には今度は大人の人たちがわらわら。
カメラで撮影する人、ビールを飲みながら夜風に吹かれてる人、金網にもたれて電車をただ眺めてる人。
普通に横断して家に帰る人。ただそこにある日常。

(撮影:SONY α7 III)

作業員用の通路だけど、ひらがなで「とまれ」の文字が可愛い。

(撮影:SONY α7 III)

空のグラデーションが赤から青に変わって、顔にあたる風が少しだけ涼しくなった頃、まだもう少し見ていたい気持ちと空腹を告げる音が鳴るお腹をおさえながら、家路につきました。

帰って写真を見ながらまた試したいアングルや時間や色がどんどん湧き上がってきて、確かにここは癖になる場所かも。
いつ撤去されてしまうのかはまだ不明ですが、なくなる前に私も通ってみたくなりました。

 

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