4年に一度オリンピックで人々が心を熱くするように、(ざっくり)2~3年に一度新しいルンバで私は歓喜する!

2022年2月10日、「ルンバ史上最高の賢さ」というキャッチコピーを引っ提げ、アイロボットの新型ロボット掃除機「ルンバ j7」「ルンバ j7+」(ルンバ本体は同じ物、「j7+」はゴミ自動収集クリーンベースが付属) が発売開始されます。
そもそもロボット掃除機はその存在だけで賢いんですが、ルンバはその先駆者としての存在感とユーザーからのフィードバックで絶え間なく進化を遂げていて、新型が出るたびに「今度はどんな驚きが?」といつもワクワクします。

今回は、先週プレス発表後に行われたアイロボットファンプログラム向けのオンラインイベントに参加し、一足先にルンバ j7+の進化っぷりを聞きました。

【ルンバ j7+の外観】「CLEAN」の文字すらない極限まで研ぎ澄まされたデザイン性

(画像提供:アイロボットジャパン)

まずはルンバ j7+の外観から。ボディは黒とシルバーのツートンで、あっさりすぎるほどシンプルになりましたね。
何がないかって、天面のボタンが1つに減ったぞ!
ホームボタンもスポットボタンもなく「CLEAN」ボタンの大きさでLEDの枠が光るボタンのみ。他のボタンの役割は、ボタンを押す秒数や回数で使い分けます。

「CLEAN」ボタンはルンバのシンボルだったから、個人的には文字が消えたのはちょっと残念。

ベッドや棚の下にもぐってもホコリがつきにくく、指紋も目立たないようなマット加工がよりシックさを引き立てます。

ルンバ j7+のクリーンベースは、設置面積は変わらずに 従来(i3+/i7+/s9+)より高さが15cm低くなり、高さ制限で断念していた棚や机の下などにも入りやすいので、インテリアに溶け込むように設置できそうです。

(画像提供:アイロボットジャパン)

高さが低くなったのは紙パックとモーターを横並びに変更したためで、紙パックの収集能力は従来のまま。このおかげで予備の紙パックを1枚収納可能になったのは便利ですが、イベントでは既存ユーザーから「せめて販売単位の3枚セットそのまま入ってほしい」という声も上がっていました。

【ルンバ j7+の頭脳】障害物回避でどこまで事前片付けの手間いらずとなるか?

(画像提供:アイロボットジャパン)

もう一つ外観で大きく変わったのは、カメラ位置。
従来機種では天面にあったカメラが、ルンバ j7+ではフロントバンパーに埋め込まれています。

今までのカメラはマッピングの為の位置情報把握に活用され、前方の障害物はセンサーで検知していたのに対し、ルンバ j7+のカメラは画角もより広角となり、周囲の環境や床まで見えるようになったので、進行方向にあるものを距離や形状から「それが何なのか?」を画像としてとらえ、障害物であればそれをよけて進むようになりました。

(画像提供:アイロボットジャパン)

現時点では「障害物」としてルンバ j7+が認識し回避してくれるのは、コード・ケーブル類、靴・靴下、ペットの排泄物(主に犬猫の固形物)とされています。

ウチのルンバさんも壁際に沿わせているネットワークケーブルとよくじゃれていらっしゃり、その楽し気なご様子をほほえましく(ヒヤヒヤと)見ているのですが、ケーブルには近づかない仕様になれば掃除前に外したり養生したりする手間も省けて、そんな平和なことはないですねぇ。

(画像提供:アイロボットジャパン)

そしてルンバ界隈で長年の懸案事項だった「ペットの粗相をルンバが広げちまう問題」。
私は室内でペットを飼った経験がないのですが、地獄絵図であることは想像に難くなく、私だったらドアを開けた瞬間膝から崩れ落ちるでしょう。
それが見事回避できるなら、ペットユーザーにはしばらくルンバ無双時代が訪れるかもしれません。

(↑排泄物のリアル模型が映るので、動画視聴注意です!)
動画からもアイロボットCEOのコリン・アングル氏がどんなに力を入れて取り組んでいるのかがわかるので、お困りの方はお試しレンタルでも試してみてほしい機能です。

【ルンバ j7+の未来】自分の掃除が世界中のユーザーの為になる日

今回ルンバ j7+の目玉機能となる「障害物回避」ですが、上記で挙げた現状での種類が少ないと思った人!

はーい。それは私です。

まぁうちにはペットもいないですし、コードと言われても家電のACケーブルはともかく、あまりUSBケーブルやイヤホンなども床に置かないし、靴下は分かるけどそもそも靴って床に落とすものなのか?

これは開発している欧米諸国とのライフスタイルの違いであり、床に座って暮らす文化を持つ日本人はまた特有の「障害物」が存在するはずです。

ラグでゴロゴロ生活しているウチで言うと、クッションとかバランスボールとかテレビリモコンとかを検知してくれると非常にありがたい。

今回ルンバ j7+に搭載された「PrecisionVisionナビゲーション」では、「障害物らしきもの」を回避した時、カメラが撮影した画像を保存し、部屋のどこにあって、次はどうするのかを聞いてきます。

ユーザーは検知された写真を「障害物」なのか「誤検知(光の影響などで障害物と認識してしまった)」なのかなどを学習させます。

その際に、「データベースに送信する」にチェックする(自動でアップされるわけではなくあくまで自分が共有してもいいと許可したもののみ)と、アイロボットのクラウドを通して、情報がデータベースで共有蓄積され、ルンバのOS「iRobot Genius 3.0」がAIで学習してゆき、世界中のユーザーにも回避できる障害物の種類が徐々にアップデートされて増えていくというからすごい。(※リアルタイムではなくおよそ3か月に一度ペースでのアップデートが目途。)

他にも私が素敵!と思ったのは、「障害物を認識して避けた箇所だけを、後からまとめて清掃できる」ということです。

これができるなら、ルンバ最大の問題である「事前片付け」が事実上要らなくなるかも。
家庭環境にもよりますが、これは是非自宅で試してみたいところです。

ルンバは、ハード面だけでなくソフト(アプリ連携)が常にブラッシュアップされています。
常に最新機種を買い続けなくても、過去機種がアプリ連携でアップデートされる機能は沢山あります。

機種独自のパーツを使ってしか使えない機能もあるので限界はありますが、使う時期やタイミングで効率的な清掃提案をしてくれるようになったり、音声による操作ができるようになったりと、アプリの進化を楽しむのも一つの手かもしれません。

そういった観点では、ルンバ j7+を使うことで、自分だけではなく世界中のユーザーの清掃が楽になるのならそんなに楽しいことはありません。

今回のオンラインイベントの参加に際し、近日このルンバ j7+もモニターできることになったので、部屋にモノがありすぎることで定評がある我が家は「障害物の新規開拓」に必ずや貢献しまくることでしょう。

やりますよ、やってやりますよ。世界を変えるその日まで。

使用レビューは座して待て。