今日6月8日は「ルンバの日」です。誰が何と言おうと「ル(6)ン(0)バ(8)」です(ぇ
はい、テストに出まーす。覚えて。
これまで何回もルンバのレビュー記事を書いてきて、もちろん家にはMYルンバ(980の『ルーニー』さん)もいて、蜜月の歴史も早何年。
新製品が出るたびに、吸引力のアップや、マッピングシステムの進化、AIスピーカーとの連携、自動ゴミ収集ベースなど、スペックがどんどん積みあがろうとも、ルンバの神髄は「自動で家をキレイにする」この1点。
それ以上でもそれ以下でもない。そういう意味ではルンバはもう完成形を迎えていると思っていました。
それでも、やっぱり進化は止まらなかったのですね。
3か月前に発売された、ルンバs9+。2月の新製品発表会のあと、アイロボットファンプログラムのモニターとして、我が家にやってきました。
完成形と思われた丸型からDシェイプに生まれ変わり、1から設計をやり直したので、現行の後継機というよりは、新たなルンバの歴史を始めるフラッグシップモデル。
ニュータイプならスペックは3倍か、と思いきや吸引力MAX40倍(※ルンバ600シリーズとの比較)というから少々やり過ぎ感も否めませんが、もはや違う生き物のようです。
ルンバi7+ から導入された自動ゴミ収集システム「クリーンベース」ももちろん装備され、仕事や旅行で家をどれだけ留守にしてもいつも部屋はピカピカ楽ちん・・・のはずだったのに、おりしも世間の事情はSTAYHOME!
まさか、モニター期間の3か月間、私もずっとテレワークでルンバと一緒に生活することになろうとは。
おうち時間でじっくり観察!ルンバS9+とルンバ980の徹底比較
ならば、見せてもらおうじゃないか、S9+の性能とやらを。
これまでは動くルンバの姿や音は休日しか拝めなかったけど、テレワーク中はドアを開ければすぐそこにルンバがいるのだから。
ちなみに恒例の命名は、命名ルール?(前の記事巻末参照)の流れにのっとり、今回はSの9で、「スアレス」君となりました。アプリ画面にはちゃんと丸型とD型のアイコンがあって、可愛い。
ただし、ここでかっこつけてアルファベットで読みにくい名前にすると、アレクサで命令する時に認識してくれないというのが後で判明。今後はそこのところも考えねば・・・。
1. 壁ギリギリまで攻めるD型の威力
S9+と旧型ルンバとの最大の違いは何といってもD型の直線部分。
自分の車幅(?)と、家具の隙間をカメラで正確に分析し、躊躇なくまっすぐ進入し、隅々のゴミを余すところなく取り除いていきます。丸型だといろんな角度から数度チャレンジして、「運よく」入れれば入り、角度が甘くて引っかかった時はあきらめていた場所も、S9+は百発百中で入っていきました。家具がいつも固定位置ならばなおさら学習効果によって精度は上がります。
いざ壁の隅に行った時のゴミの取りこぼしの違いも一目瞭然。
ボディ横のエッジブラシを持ってしても限界があった丸型より、直線で壁にくっつけるD型の真骨頂でしょう。
壁際まで寄れるということは、エッジブラシも短くていい。
その代わりs9+では羽根が5枚となり、より細やかな掻き出しをしてくれます。
2. 頭の良さと吸引力でゴミの量が断然違う
単にボディの形のアドバンテージだけでなく、S9+ は Perfect Edge® テクノロジーにより高性能センサーが壁の位置を感知し、壁際までしっかり清掃することに命を懸けています。
そして、自慢の吸引力。600シリーズとの比較で最大40倍ですが、私が持っている980とはどのくらい違うのか?
知りたいような知りたくないような複雑な親心でしたが、ここはやはりレビュアーの血が騒ぐ。
まずは、980で一通り掃除をし終わった直後に、続いてS9+を走らせてみました。
ほっとくと、掃除終了と共にクリーンベースにゴミを吸われてしまうので、帰還寸前にスアレス君をひょいと持ち上げ強制ストップ。
ダストボックスを開けてみると・・・。
以下、お見苦しいとは思いますが、結果はこちらです。
さっき980を走らせたのは幻だったのか? そう思わずにはいられないほど、普通にゴミがまた取れました。
これは丸型では取り切れなかった壁際のゴミと、現状の980との吸引力の違いでしょう。この違いは凄い!
3. クリーンベースによるゴミ捨てからの解放感は最高
クリーンベースでゴミを吸い取った後のダストボックスは、細かい塵がほとんどなくなり、すごくキレイです。
さらに水洗いもできますが、中が乾くまで時間がかかり、連日掃除するにはちょっと面倒くさいので、汚れがこびりついて気になるまでは、クリーンベースの吸込みだけで全然大丈夫でしょう。
980では、自分でダストボックスからゴミをパンパンと叩き落とす時に、少なからずゴミは舞い散るので、自分の手を汚さず、部屋も汚さず、そして何より数ヶ月は「ゴミを捨てること」から解放される自由ときたら!
私は今まで、どれだけゴミが取れたか見たい派だったので、i7+で初めてクリーンベース使った時に「なくてもよくない?」と一瞬思ったんですが、やっぱりこの自由は最高です。
4. 吸引力の凄さゆえの懸案事項
S9+の吸引力の凄さは実感できましたが、それゆえの弊害も少しありました。
一つは、音。
パワーアップに比例して、駆動音もかなり派手になり、うるさいというよりダイナミックというか、車に例えるなら、セダンがスーパーカーになったのではなく、戦車になった位の別物感です。
もう一つは、ラグとの闘い。
我が家のリビングはフローリングに薄めのラグがひいてあり、四隅を専用固定テープで留めています。
980でも少しはめくれそうになりますが、自分で調整しながら、障害が少ない角度で乗り越えていきます。
そこをS9+だと、吸引力と駆動が力強過ぎるのか、ラグを吸い込んで寄れてしまいます。
角度によっては通過することもありますが、喧嘩の度合いは格段に上がってしまいました。
今後S9+を使うことになる場合は、ラグとの相性も考えなくてはいけません。
以下の動画では、S9+の駆動音とラグとの戯れも参考になるかと。
その他、ルンバS9+ のさらなる進化はまだまだあります。
次の記事では、アプリの進化と「新しい日常」での掃除の在り方についてまとめます。
次の記事:自分だけの掃除のカタチを作れるようになったiRobot HOMEアプリの進化~「iRobot ルンバ S9+」体験レビュー(後編)
⇒アイロボット ルンバs9+ 詳細ページ(アイロボット公式Webサイト)