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少し時間が空いてしまいましたが、気にせず実写編へ!

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「見た目はスマホ、きちんとカメラ」なPanasonic DMC-CM1(2015年3月発売予定) を実際に体験してみたところ、中身はほぼほぼLUMIX 同様のインターフェースで、LUMIXユーザーはもちろん、コンデジカメラ以上を使っている人であれば、何の迷いもなく使えることでしょう。

ただ、通常のカメラであれば、ダイヤルなりボタンなりが少なからず外に出ているので直感的にわかることでも、タッチパネルのメニューから選ぶとなると、少し慣れが必要かもしれませんが、それも時間の問題です。

例えばAモード(絞り優先)にした場合、絞り値を変えるのは画面下にでる目盛を指でスライドさせるか、またはレンズ周りのコントロールリングをクリクリするかのどちらか。私はカメラを構えてシャッターに手を掛けた状態で調整して、すぐ撮りたいのでリングくりくりが好きです。
(微妙にタッチパネルに好かれていない私の指が反応悪いから嫌いということもあるのですがw)

ちなみに、ISOや露出、ホワイトバランス値など、コントロールリングで変えられる項目はカスタマイズできます(右のナビゲーションをタップ)。

コンデジならシャッター横にありそうなお馴染みのダイヤルも画面でタッチ。

その他撮影に必要な設定変更(サイズ、画質、AFモード、)もMENUボタンからセットできます。

CM1 の特徴はやはりJPEG/RAW 撮りができるということ。JPEG撮って出しでも十分高画質ですが、RAWファイルで細かいディテールにこだわった現像ができるのは、カメラの醍醐味でもあります。

RAW編集アプリをインストールすれば、端末内で編集・ネットへ即アップもできるし、自宅パソコンの大画面でじっくり作品作りをすることもできるので、SNSを写真発表の場(公私ともに)にしたいユーザーにとっては、フットワークとこだわりを両立できて満足度も高いのではないかと思います。

こんな感じで、簡単なカメラレクチャーを受けた後は、1時間弱ほどで簡単な撮影さんぽへGO!

高コントラストでカリっとした描写がステキ!~LUMIX CM1 実写画像集

「キレイに撮れて、キレイに見えるなぁ」

小学生のような感想ですが、まずはそれにつきました。

快晴だったこともあるでしょうが、コントラストがはっきりしていて画がキリッとしまっているのが、とても私好みです。

撮る方も変な身構えもなく、道行く人に威圧を与えることもなく、目の前の風景にシャッターを押すだけで、こんな素直に楽しくなるカメラも珍しいかな。

カメラスペックは申し分なし、再生する液晶パネルも他のカメラにはない(スマホにはあるけど!)高精細4.7インチパネルでテンションが上がらないわけはないですね。

多機能すぎて即実行できるとは到底思えなかったので、とりあえず気の向くまま街撮り。以下3枚は、無修正・NOトリミングのJPEG撮って出しです。
(写真クリックにしてFlickrサイトにリンク:オリジナルサイズ、EXIF情報が確認できます)
P1000004
P1000006
P1000013

●最短10cmでマクロもキレイ

CM1 の中に入っている1インチセンサーをCM1で撮る図!オートで被写体に寄るだけで、キレイなボケ感ありの接写ができました。
10cmまで寄れるなら、料理やスイーツも美味しそうに撮れるだろうなあぁ。
1 inch CMOS image sensor in Panasonic DMC-CM1

●デジタルズームは最大4倍

CM1は単焦点レンズですが、デジタルズームで最大4倍まで寄ることもできます(※JPEG 撮りのみ)

ズーム前のデフォルト
デジタルズーム後

●RAW編集で遊んでみる

自宅に帰ってから、Adobe Lightroomで いくつかRAW現像してみました。

オリジナル
P1000023
色調整後
LR-1000023-2

ちょっと暗めに撮れてしまった写真も、彩度をあげて遊んでみることも。

こちらはLightRoom現像画面(左:補正前、右:補正後)。
何かもう違う写真のようになってますが(笑)、完成形が↓。

もっと電波があれば! LUMIX CM1 感想まとめとこれからの未来

普段、スマホからかっこつけた写真をSNSにアップするには、せいぜいInstagramやPhotoshop Expressなどでちょいとカラーフィルターつける程度ですが、それは簡単だからというより、元画像がズームはガタガタ、細かい所はつぶれて、現像する気にもならないからです。

でもお気に入りの写真をSNSで伝えたい願望はめっちゃある!
そういう場合は面倒でもカメラからwifi転送してアップします。

スマホの小さな画面で、しかもSNSの小窓でさらに小さく、あげくに画質が落とされた写真でも、やっぱり元の画質が違うと目をひくんです。

CM1は、スマホのエンジンとデジカメのエンジンをデュアルで搭載して、「撮る・見る・送る」をいかに高品質でスムーズにできるかを極限まで研究されているとてもいいカメラでした。

スマホで写真を撮らないし、ネットにはアップしないから、CM1はいらないと思う人でも、「こんな写真が撮れるなら、これからは積極的に撮ってアップしてみようかな」と思うきっかけになるといいなぁ。

とりあえず3月の発売は限定2000台。これほどのカメラ、それ以上のニーズはありそうな気がする反面、通信キャリアから出ない以上、少なくとも自分で格安SIMやモバイルルーターなどの電波を調達しないと意味がないとなると、ハードルはやっぱりあがります。

先行発売されたヨーロッパのように、街中無料Wi-Fiがあふれていたり、SIM自販機があるような文化になるまで、日本ではこの位の様子見が精いっぱい、というのが残念でなりません。
ただ、実際に発売されて、カメラ好き&ネットユーザーにどんなムーブメントが起こるのか、また5月に控える既存通信キャリアへのSIMロック解禁がどんな影響をもたらすのかが非常に楽しみです。台数ががつーんと増えれば、アクセサリーも俄然充実してくるしね。

ちなみに、明日から横浜で行われるカメラの祭典「CP+ 2015」のPanasonicブースでは、このCM1も展示され、実際に写真を撮られたフォトグラファーさん達のトークショーも聴けるので、興味がある方は是非!

 ⇒CP+2015(シーピープラス)Panasonicブースの詳細はこちら

(※東京カメラ部galleryに展示されていたCM1フォト。トークショーではこんな素敵な写真を撮った方々のトークが聴けます。)

私も、近いうちにうちにやってくるモニター機に備えて、改めてPanasonicブースで予習復習し、今度はSIM入りで存分に高画質ネットライフを味わってみたいと思います。

楽しみ!

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