昨年、ドイツで開催された世界最大のカメラ業界見本市「フォトキナ2014」で発表されて話題となったスマートフォンスタイルのカメラ「Panasonic LUMIX DMC-CM1」(以下CM1)。

ヨーロッパではすでに先行発売されていますが、いよいよ日本国内の販売が3月12日になり、先週の予約開始と同時に盛り上がってる絶妙なタイミングで、CM1 開発セミナー&体験イベントに参加させてもらいましたので、外観や機能、実写画像などをレポートします。

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見た目はスマホ、でも、きちんとカメラ!

CM1 はAndroid 4.4搭載のSIMフリー端末で、音声通話対応の格安SIMやドコモのSIMなどを差せば、そのままAndroidスマートフォン(電話)として成立します。
アプリもGoogle Playストアで普通にダウンロードでき、カメラで撮った写真をレタッチ・共有は楽々。

液晶画面側からみたら大きさといい画面といい最新のスマホそのものですが・・・
(写真中央がCM1)

くるっと裏(表?)を返してみると・・黒革ボディに突き出たレンズ、天地のシルバーの金属感もゴージャスな立派なカメラです。
(写真はカメラON状態。スリープ時にはレンズが下がります)

このコントロールリングをクリクリ回すと絞りや露出などの設定が構えながら変えられ、いっそう「カメラをいじってます!」的感覚に。

そもそもスマホで横位置の写真を撮る時、両手の人差し指と親指でつまんで撮るの不安定でいやだった(「LOVE♪」とかハートを作ってる風に見えるしw)んですが、左手をリングに置き、右手で支えながらシャッターボタンを押す方がとても安定するので、そういう点でも大歓迎です。(気を抜くと指が映るけど・・。)

スペックは、2,010万画素1インチ CMOS センサー、28mm(35mm換算)  F2.8の単焦点Leica DC Elmaritレンズと、立派なハイエンドコンデジです。

レンズ周りのベゼルを外せば、アダプターなどを経由してフィルターやワイドコンバージョンレンズなども装着できます。

ヨーロッパではもう発売されているので、CM1用のアクセサリーも揃い始めています。まだ海外の物が主流のようですが、国内発売のタイミングでもっとケースやアクセサリーが充実してくれることを期待。

ただ国内発売も限定2000台ということで、この先の人気如何で大増産されないとサードパーティの開発もあまり動かないのか?とも思うので、是非純正のアクセサリーキットも発売してほしいです。

ストラップホールがないので、せめてグリップだけでも純正希望!落しそうで怖くて怖くて・・・。

SIMとmicroSDのスロットは底面。この小ささなのでmicroSDはちょっと取りだしにくかったかな。この厚さなので三脚ネジはなし。ホルダーなどを装着して三脚につけるのはスマホ同様ですね。

あまり出し入れしたくないとなると、撮ったデータをパソコンに写すには何が一番いいだろう・・・。
Googleドライブへの自動バックアップ機能もあり、クラウドに直接ストックするのがいいのかもしれないけど、RAW+FINEだとサイズも大きいので、沢山撮ってすぐ見たい時はUSBケーブル経由が現実的なんだろうか?

スマホとカメラの融合は「撮りたい」と「伝えたい」が同期する

カメラユーザーのニーズと、スマホユーザーのニーズは各々違います。

私も実際今回持ってみて、カメラとすればもっと持ちやすく、もっとレンズが傷つかないデザインで、手ブレ補正位つけてほしいし、スマホとすればもっと薄くフラットで、通信品質の面からもキャリアから出してほしい。

12万円という実売価格も、最新スマホに1インチセンサー搭載コンデジがセットされていると思えば、そんな法外な値段でもない。だけどスマホはインフラだから長く使うことを念頭に分割で買うのでそんなストレスはない(錯覚なんだけど、ね)けど、カメラに12万を出すのはかなり勇気がいる。

そんなユーザーのジレンマは、開発側のジレンマでもありますが、Panasonicの開発チームは、これまでのカメラ部門と通信部門の技術を結集させて、妥協することなくぎりぎりのせめぎ合いでこれが生まれたのだと熱く語っていました

これはスマホかカメラかと考えるより、今回の最大の特徴である「感動を、すぐに、キレイに、伝えたい!」という一つの軸に向かって作られた、「CM1」という新しいカテゴリのデバイスの誕生なのだと思います。

私的に一番のお気に入りポイントは、「カメラ←→スマホ」の切り替えレバーです。
これのおかげで、スリープ時からの起動やスマホ動作中のカメラ切替がすごく便利!
これぞスマホ&カメラのニーズをうまく融合させた象徴と言えると思います。

ネットを見てても、電話してても、鞄から取りだした直後でも、一発起動。
ポケットに手を入れた瞬間に手探りでも起動できますね。

スマホだとロック画面がワンクッションあるし、カメラだと起動時間が遅いので、CM1が一番シャッターチャンスを逃さない(はず)!
撮影が終わってスマホに切り替えれば、途中だったネットサーフィンもコメント入力も何事もなかったかのように続けられるし、今撮った写真をアプリでレタッチしたりSNS共有まで一直線。

撮ったから伝えたいのか、伝えたいから撮りたいのか、気持ちの切り替えも一発で、その爽快感はきっと体験すればわかります。

次の記事では、カメラ機能についてもう少し掘り下げてみようかと。

【余談】
CM1は底面積が狭くレンズのバランスも悪いので、あまり自立は勧められないんですが、あくまでブツ撮りに全精力をかけるブロガー達の作品はこちらです(笑)。

(何回かドミノ倒ししたのはここだけの話)

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One thought on “「撮りたい」と「伝えたい」が同期するカメラ~Panasonic LUMIX DMC-CM1 体験レビュー(1)セミナー&外観編

  1. ドミノ倒しの震源地ですww
    何度倒しても大丈夫という品質管理テストだったということでご理解いただければ(違

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