普段から写真は好きで撮りだめてはいるものの、SNSやブログで少しずつ発信する以外はアウトプットしないまま埋もれていくのが現状。

要するに画面の中から出してあげられてないんですよね。
写真ってもっと人の手にふれて、目にふれてなんぼだと思うんですが・・・なかなか歯がゆいものです。

たまにフォトコンテストなどで通過して、プロのプリントで仕上げてくれる写真展に出してもらえる機会に恵まれると、画面で見慣れたはずの自分の写真が、プリントとしてまったく違う魅力でそこに存在して、「写真てこうじゃなくちゃねー」とかしみじみ。

最近、立て続けに写真仲間のみんなが個展を開くようになり、紙やプリンタへのこだわりを話し合うと、私は全くそんな予定もないのに、いろいろ研究してみたくなります。

今回ご縁があって、紙の専門店「松本洋紙店」さんに写真用紙のサンプルをいただいたので、いくつかお気に入りの写真を印刷してみました。

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量販店などの用紙売場では小さい印字サンプルはあるものの、自分が印刷したい写真イメージに合うのかどうかはわからないし、「試しにちょこっと」と思っても、最低20~50枚単位の袋でしか売ってないので、1枚試して「こりゃだめだ」と思っても悲しいものがあるんですよねぇ。

ちなみに、「松本洋紙店」さんでは、私がいただいた「サンプル袋」(写真用紙A4サイズ2種×各3枚)も実際に売っているのが画期的。
写真用紙<印画紙>光沢・半光沢 A4サイズ:各3枚計6枚

家庭用複合プリンタでも十分キレイ!さすがの発色とツヤ感にプロ仕様の風格

今回試したのは、「写真用紙<印画紙>」の光沢/半光沢(絹目調)の2種類。

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(左:半光沢紙、右:光沢紙)

写真用紙<印画紙>
一般的なフォト光沢紙よりも、プリントショップで出力される写真と同様クラスの印刷が可能。
フォトコンテスト応募作品やプロ写真家の出力、業務用用途でも十分使えるレべル。

写真用紙<絹目調・印画紙>
印画紙の光沢感を少し抑えた、さらさらした質感の半光沢の絹目調用紙。光を反射しづらいので、写真展示や写真集、商品カタログなどの用途にも最適。

比較用に、自分のストックで持っていた厚手のファインマット紙(レストランメニューやペーパークラフト用途など)を含め、3種類に同じ写真を印刷してみました。

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パッと見はファインマット紙も決して悪くなく、むしろ大健闘。単体で見たら普通にキレイです。

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それでもやはり並べてみてしまうと色の透明感や細部までの解像感は一目瞭然でした。(左:マット紙、右:半光沢紙)
ファインマット紙は少し滲みすぎてくすんで見えるのに対し、写真印画紙は光沢/半光沢ともに、深い色は深く、でも沈まず、現像ソフトで追い込んだイメージを忠実に再現してくれました。

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光沢/半光沢での発色の違いはさほど大きくありませんが、光の反射具合と表面の質感が違うので、写真の被写体や雰囲気、展示の用途によって使い分ければOK。(左:光沢紙、右:半光沢紙)

調子にのって、いろんなテイストの写真をいくつか印刷してみます。

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個人的には、猫のふわふわモフモフした毛並とガラス細工のような眼の光には光沢の解像感が、アンティーク雑貨の風合いや水面のきらめきは、半光沢紙の落ち着いた質感がとてもしっくりきました。

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夕日に照らされる湖面の細かな光は、紙自体の光沢がなくても、いや光沢がない方が印刷画質の良さだけで十分引き出されるような気がします。
私、この半光沢の質感、めっちゃ好み!陰影に渋みが出るからかなぁ(←キラキラ写真撮ってない女子

量販店にはないサイズの品揃えが魅力

私は今まで量販店以外でプリント用紙を買ったことがありませんでした。
それでもちょっと大きめの量販店の用紙コーナーにずらーーっと並ぶ各種用紙を見ていると、「ここに住めるな」的な高揚感があったりするのですが、ちょっと冷静になって目的のものを探してみると、バリエーション豊富に見えても意外に「帯に短し襷に長し」。

カラーや材質の違いはあっても、「A4はあるけど、この用紙のB5やポストカードサイズはない」とか単純なサイズ違いは実はないものです。

その点、松本洋紙店は用紙の種類は厳選されているものの、あらゆる用途に応じたサイズラインナップがすごい。
確固とした目的をもって用紙を購入する場合、これはかなりのポイントです。

今回試した写真用紙も、L判・2L判・六切・四切・A5・A4・A3・A3ノビ・B4・B5・A2・A2ノビの12種類!
特に大きいサイズは量販店だと一部の超高級印画紙以外なかなか品揃えないですからね。

個展とかになると、本格的な写真展示から、配布資料、ポストカード印刷、額装販売用作品など、いろんなサイズ感の印刷物が必要になって、その都度サイズに合わせて用紙を選んだり、切ったりしなくてというのは実に便利。ほっとくとむやみにやたらに個展開きたくなりそうです(←だから全く予定がないっていうのに)。

一人一台デジカメ時代にプリントする喜びを

スマホやデジカメの普及で今や小学生から写真を撮りまくる時代。
でも画面の中で完結するだけかと思いきや、今またチェキや写るんですが再ブームで、プリントを手に持つことへの愛情も決して失われてないのが嬉しいです。

私も今回たかが用紙のテストプリントと気軽に始めてみたけど、楽しすぎてあっという間にサンプルの6枚を使い果たしてしまい、まだまだ足りません(涙)
せめてもと、フォトフレームに飾ってちょっとだけ個展気分を味わうなど。

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実は、自分の写真をフレームに飾るのは史上初だったりする(でも、100均だけどな!)
個展も写真集も出さないし、本格的なフォトプリンタなんて持っていないし・・・と思っても、自分の手持ち写真をいつもよりちょっとだけいい紙で印刷するとこんなに気持ちが高揚するとは。

ずっと眺めてたい写真が撮れた時、フォトコンテストに応募してみたくなった時、ただただ気分をアゲたい時、今度からは贅沢な写真用紙を買ってプリントしてみようかな。


⇒紙の専門店「松本洋紙店」

⇒各種用紙サンプル請求ページ

【私が試した印画紙はこちら↓】

写真用紙<印画紙>光沢・半光沢 A4サイズ:各3枚計6枚