「カメラが欲しい」
そう思いついた時に、何を一番に考えるのかは人それぞれで、十人に聞けば十人違う答えが返ってくる。
だから、私も、新しいカメラを使わせてもらう時、その機種の新機能は一通り調べて頭に入れるものの、「自分が使うなら、どんなことができたら嬉しいか」「こんなことできたらいいな」をいくつ見つけられるかを数えるようにしている。
例え、それが「この新機種じゃなくてもいいじゃないか!」な機能だったとしても(笑)。
というわけで、先日体験会に行ってきたCanonの新ミラーレスカメラ「EOS M5」(11月下旬発売予定)をちょっとの間お借りしたので、その感想レポートなど。
(※以下、M5が写った写真以外はすべてM5の実写画像ですが、開発機につき発売される製品とは品質が異なる場合があります)
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EOS M5 は、邪魔にならない
久しぶりに晴れた日曜の午後、小さなトートバッグにM5レンズキット(EF-M15-45 IS STM)と28mmマクロレンズを1本入れて、東京・自由が丘をぶらり。
この界隈をじっくり散歩する時には、お気に入りのカフェのブランチから。
スマホじゃ物足りない、一眼レフじゃ大仰すぎる、食べ歩きの友はやっぱりミラーレスサイズがいい。テーブルに一緒に置いても何となく絵になるし、邪魔にならない。
オーダーが到着すると真っ先に食べだす家族と、真っ先に撮りだす私。
でも、ファインダーをのぞくとめちゃくちゃ美味しそうなソーセージの肉汁に食欲が負けて結局私も食べだす。
お腹が満たされると、レンズを替えてまた撮る。
EF-Mレンズのコンパクトさと気軽さが、フットワークも軽くする。
EOS M5は、疲れない
カフェの前で家族と別れ、一人撮影散歩。
道中、気になる看板、目をひく色、思わず立ち止まる可愛らしさに、本能のおもむくまま撮っては歩き、歩いては撮るのはとても楽しい!
数時間、ずっとM5を首から下げて歩いていても、全く疲れなかった。
いつもの通勤ラッシュアワー1時間の通勤バッグ持ち歩きの方がずっと苦痛だ。
ボディもレンズも軽いので、高い所にある被写体を片手で撮ったり、逆に地面に置いてローアングルを狙ってみたりと、不安定な姿勢でもストレスは感じない。
EOS M5は、光と影のバランスがいい
最近のカメラは初期値のプログラムオートでも、明るくてとてもキレイに撮れる。
M5も、条件がいい晴天の屋外とかなら何も考えなくても、シャッターを押せば「あら、キレイ」。コントラストが強いとか派手な色使いで鮮やかに見えるというよりは、とてもバランスがいい感じ。ふわっとしたい場所はふわっと見えるし、逆に沈んでほしいというところは沈んでくれる。
私はキラキラした日差しも好きだけど、どちらかといえば、陰影がある被写体が好きなので、M5は黒が黒つぶれしすぎず、品のある影がでるのがとても気に入った点。
EOS M5は、動画もキレイ
カフェでのブランチ中に、何気なく動画ボタンを押した。
食べながら撮りながらだったから、何の調整もなく、ほんとうにただただ「押した」だけで、ここまでキレイに撮れるなら・・・。
EOS M5はMシリーズ専用のEF-Mレンズの他に、マウントアダプターを使えば、一眼EOSで使う単焦点や望遠、広角レンズなど多種多様なEFレンズをつけられるので、本格的な作品作りをしたい時にも充分対応できる。
私も、このコンパクトかつ上質なボディのM5なら、ドキュメンタリータッチやロードムービーなどの動画作品を撮ってみたいなぁとしみじみ思ったりした。
次の記事:Canon EOS M5 実写レポート “DAY&NIGHT”(2)手持ち夜景撮影の楽しさと奥深さ
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