銀座三越がホームグラウンドです、と言うとそこはかとないセレブ感がありますが、ジャナイ方です。
単に懲りないヤツというか、もうここまで来ると推し活の域となった「アートアクアリウムGINZA」。

どんどん知名度が上がり、観光客で溢れかえる人気スポットなので、やっぱり貸切撮影できる「PICTURE-RIUM(ピクチャリウム)」(フォトグラファー南雲暁彦さんのレクチャー付き撮影会)があったら積極的に参加することにしています。今回は1年ぶり3回目の参戦。

「PICTURE-RIUM」の流れは、最初に撮影レクチャー⇒撮影実習⇒中間講評&FAQ⇒撮影再開⇒総評・・・ ですが、今回は館内にて同時開催中の南雲さんの写真展を最初に見て、その作品の撮影アングル、設定、TIPの実地フィールドワーク形式という何とも贅沢な構成。

それだけで1時間欲しいんですが、20分って(涙
しかも撮影時間だって、いくらあったって足りやしない。

それをわかっているからこそ、南雲さんはいつも言います。

「まずはテーマを決めてください」。

いろんな魅力的な展示ばかりで目移りし、うろうろしているうちに時間が砂のように落ちていくので、今回の私は、南雲さんの珠玉の作品群の中から二つを念頭に、
「今日はコレ(的なもので、アートは模倣からと信じて頑張る何か)とコレ(に近づきたいけど、無理っぽいのでインスパイアされた何か)を撮る」とテーマ縛りをしました。

テーマ1:青の世界

アートアクリウムはとにかく目まぐるしく変わるライティングと、多種多様な金魚たちで、それだけできらびやかではあるんですが、漠然と撮っていると色がガチャガチャしがちなので、テーマカラーを決めてみました。

金魚と言えば赤。ならば私は青だ(天邪鬼

折しも今の時期は初夏企画「風薫る、藤と紫陽花 初夏きんぎょ」と銘打ち、装飾もライティングも青紫っぽいので、青一色といってもいろんなバリエーションがあって楽しめました。

金魚の滝の前にある石灯籠は意外にフォトスポット。普段も多くの人が金魚の滝をバックに撮影します。
だが、私は石が好き。

滝のライティングが明るいピンクから紫に変わる瞬間、一瞬暗くなって青いラインが見えるのが渋くて印象的。

滝と藤の花を両方収めるのが大変でしたが、推し活レンズといえば「TAMRON 70-300mm」。(前記事参照
ここでの推し活でもちょっと使ってみました。遠くから望遠で狙うと圧縮効果できゅっと集まっていい感じ。

テーマ2:ローアングルから見える風景

普段は長く立ち止まることもあまり許されない大混雑のアートアクアリウム。しゃがんで撮影するなんてもってのほか。
ならば、貸切のこの機会を逃してなるものか。

例えば、この丸い水槽が壁に並ぶ「金魚蒐集(しゅうしゅう)」。
普段はパンダ行列よろしく、あまり立ち止まらず進むことを余儀なくされる人気展示で、みんなこうして真正面から写真を撮るのがほとんど。

この水槽は壁から15cmほど突き出ていて、南雲さんの写真作品の一つにある横から写した名作が私のお気に入り。
(館内開催中の写真展に展示してあるので、気になる方は6/24までにどうぞー)

今回、半分以上の時間をこの一角で粘ってみました。

少ししゃがんでみたり・・・

マクロっぽく寄ってみたり・・・。

狙ってみるものの、横15cmの隙間に現れるのは一瞬。しかも中腰のローアングル。
手ブレより先に膝ブレが来ました・・・。アートアクアリウムは体力も大事かよ。

今回の一番のお気に入りは、この青の一枚。顔も全身も映ってないけど、暗闇に揺らめく青い尾びれが印象的な一枚となりました。

本当にアートアクアリウムは何度行っても難しい。
今回惜しいシャッターチャンスがあって、また同じ写真をリベンジしたくても、一瞬とて同じライティングで、同じ金魚が、同じコースを泳ぐ(そして一瞬カメラ目線をする)など絶対にありえません。

正直、1年ぶり3回目の今回が一番撃沈で、青の世界は涙色に見えましたが、それでもまた全然凝りてません。だって楽しいから(完全ドM確定)。

空に浮かぶ雲のように、一期一会。一瞬の奇跡に出会えるかもしれないから。

 

ちなみに、今回は半分以上スマホでもチャレンジしてみました。その模様はYahoo!ニュースにもアップしましたので、よろしければご覧ください。
アートアクアリウムGINZAで貸切撮影会!涼やかな銀座の金魚をスマホで撮るコツをプロの写真家に聞いた(Yahoo!ニュース)

———————–

アートアクアリウム美術館 GINZA 
初夏企画「風薫る、藤と紫陽花 初夏きんぎょ」開催中
場所:銀座三越新館8階 (東京都中央区銀座4-6-16)

 

同時開催:南雲暁彦写真展「PICTURE-RIUM」(~6/24)

【関連記事】
アートアクアリウム金魚詣2024でブログ始め
「PICTURE-RIUM(ピクチャリウム)フォトグラファー南雲氏に学ぶ撮影の極意」参加レポ