2024年、ようやく始動しました。

毎年元日には夫の実家で夕食を食べながら格付けチェックの正解を予想し合うのが恒例行事でしたが、そんな何気ない日常が壊されるとは思ってもみませんでした。
実家は阪神淡路大震災を経験して、関東に引っ越してきているので、北陸地方がどんな状況か、どんなことに困っているかと想いを馳せ、そして今後私たちはどう生きていくか、夫婦でも貴重な話し合いをした幕開けとなりました。

地震の被害に遭われた方々には心よりお見舞い申し上げます。

さて、自分自身はといえば・・・。近年は年中始動しているかどうかわからない低空飛行。
昨年末には「来年は1月1日から推しカテゴリで新ブログでも立ち上げよう」とか「1日1枚写真を撮るぞ」とか一瞬よぎりましたが、本当に一瞬、多分気の迷い。

でも、重い腰を上げるのはやっぱり写真からかなと、昨年ハマったアートアクアリウム美術館GINZAに金魚詣に行ってきました。

アートアクアリウムのお正月「金魚詣2024」(2023.12.28~2024.1.31)

通常2500円のところ、1/2~5の期間限定で2024円の前売券を予約しておくくらいは動く気満々だったんですよ(フンスカ

休日に行くと金魚を見られない位混雑しているアートアクアリウムでも、朝イチ(銀座三越の開店時刻10時)にいければ人がいない風景を撮れるチャンスがあります。

それもまた一瞬ですが・・・・。(多分インバウンドの観光バスが続々到着するので、じわじわくるというよりあっという間に人口密度があがる)

去年はフォトグラファー南雲暁彦さんのレクチャー付き撮影会「PICTURE-RIUM(ピクチャリウム)」に二度参加して、すっかり金魚撮影の深さと楽しさに魅了され(難しさの底なし沼にはまり)、今回5回目のトライです。

(過去記事)「PICTURE-RIUM(ピクチャリウム)フォトグラファー南雲氏に学ぶ撮影の極意」参加レポ

そう、昨年ねぇ、旦那さんから誕生日プレゼントにオールドレンズをもらったり、伯父からオールドカメラをもらったりしたんだけど、そのブログも書いてないや・・・。下書きに一杯貯まってるや・・・。いつか、いつか書きますね(遠い目

それはともかく、そのレンズ「SMC Takumar 55mm F1.8」1本で、3時間半ノンストップの千本ノック。
金魚はちょこまか動き続け、AFレンズでも狙ったところにフォーカスしづらいので、「むしろ明るいオールドレンズでのマニュアル撮影の方がいいのでは?作戦」。

ピントも甘く、ノイズものりまくりですが、とろけるようなボケ感がすごく雰囲気よくて、1万円台のレンズでもいいじゃないか!むしろいい!(←自分で買ってないことを忘れている)

20~30人で貸切撮影できた「PICTURE-RIUM」とは違い、正月の観光客ひしめく館内はじっくり金魚と向き合うことができません。少し撮っては次のお客様に譲り、空いている水槽から水槽を回遊する、まさにカメラ金魚となった3時間。

アートアクアリウムは季節ごとに装飾や展示する金魚の種類を変えるので、いつ行っても飽きません。
また撮影も照明の色も光量も常に変化しているので、映したい色と金魚のアングルとピントがぴったり重なるなどほぼ奇跡。だから何回行っても同じ写真など撮れないし、予習復習なしの一発勝負。

メイン順路から少し外れたところにある「手毬リウム」は意外に空いていて穴場。

組紐の文様で飾られたガラスの手毬からチラチラ顔を出す金魚が可愛く、でもその位置取りがくそむず。しかも上下たくさんの手毬があるので、いろんな角度から金魚が楽しめます。

もちろんスマホカメラでも充分楽しめますが、レンズ交換式カメラを持っている人は、焦点距離と露出と絞りとシャッタースピードの関係がいやおうなしに身に着くと思うので、一度と言わず季節ごとに楽しみながらくそむず修験道に足を踏み入れてみませんか。

今年初撮影は終わってみれば3時間半、900枚。翌日の壮絶な筋肉痛。いやぁ、楽しかった。
たとえ8割方ピントが合わなくても、どれも味がある写真で満足です。

そんな私は2024年もドM修行確定ですね。

修行前のイメージトレーニングとして最適なのは、多くの人を撮影沼にはめた首謀者・南雲さんの見事なお手本が今、南青山で展示されています。

Akihiko Nagumo Photo Exhibition “PICTURE-RIUM”
(@南青山LUMIX BASE TOKYO)

https://lumix-base.jpn.panasonic.com/showroom/gallery.html

~ 2024年1月21日(日)月曜定休 入場無料
営業時間:11:00~19:00

写真なのに金魚の柔らかな尾ひれの動きが見えるような躍動感や、照明の色やアングルを十分に生かした陰影は、さすがのひとこと。
南雲さんでさえ二度と同じ瞬間は撮れないとわかっていますが、もっともっといろんなアートアクアリウムの写真を撮り続けてほしいし、魅せてほしいと思いました。

昨年末始まってからすぐに一度行き、イメトレしたんですが、それを活かせたかは微妙なところなので、金魚詣からの南雲詣してから再チャレンジしてみようと思います。