しばらくブロガー生活を離れて、長い(心の)放浪(という名の単なる風邪ひき)の旅に出ていましたが、ようやく娑婆に帰ってきました。のぽりんです。

だって、急に寒くなったり暑くなったり、風が吹いたり、カラダの温度調節に全然ついていけなかったんですもの。オフィスの空調がやったらめったら南国熱風なのに、外に出て真冬の寒さだったら、体調を崩さない方がおかしい。

でも、それが快適な室温(または気温)という人がいるのもまた事実。その位、個人による快適な体感温度は差があるものです。

最近ウチでも灯油が切れ、灯油ファンヒーターをしまおうとしていたら、激しい寒の戻りに。私は断固今月末までの追加投入を主張したのですが、あえなく却下。

「我慢しろ。」「いや!寒い!」「そんなに寒くない。」「寒いったら寒いの!」「ブランケットで十分。」

怪獣大戦争が始まる5秒前でした。

さて、今日のお話はそんな時に最適なエアコンのお話です。(強引すぎる導入です)

全員が快適なリビングのために~新時代のエアコン「三菱・霧ヶ峰の秘密」を探る体験会に参加

今月初め、東京・ベルサール六本木で行われた三菱のエアコンブランド「霧ヶ峰」新シリーズ体験会に参加してきました。

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大きな会場に霧ヶ峰シリーズの歴史や新シリーズエアコンの体験コーナーから、解体ショーまであり、霧ヶ峰が作られている静岡製作所から何十人もの開発・製作スタッフが集まり、三菱の「霧ヶ峰」に対する愛や熱が伝わってきます。

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この日のメインは、霧ヶ峰の最新技術が結集されたフラッグシップモデル「FZシリーズ」と、室内インテリアとの調和と高性能を両立させた「FLシリーズ」。
まずは三菱電機 技術第一課  吉川浩司氏(モニカではないようです)より、霧ヶ峰の開発過程と最新技術の威力の熱いプレゼンがありました。

コンセプトは「家族みんなの快適さと高度な省エネ性の両立」

暑がりの男性に、冷え性の女性。
震えが止まらないガリガリ君に、汗が止まらないデb(ry・・・・ゲフンゲフン。

全員の快適さを守るためにはいったいどんな技術が?

2つの気流で家族別の快適な風を作り出す

Web-08792従来のエアコンでは部屋の中を均一に調節し、送風も上下左右に首を振り、気流を動かすだけ。
霧ヶ峰FZシリーズでは、1つのボディに2つのファンを搭載し、別々の気流を送る新機能「パーソナルツインフロー」で、リビング内にいる家族の体感温度に合わせた温度や風量の風をピンポイントで届けます。

同じ部屋なのに最大3度までの温度差を作り出すことも可能で、奥さんの冷えた足元に温かい気流を、旦那さんの火照った顔に爽やかな風を、とまるでパーソナルエアコンのような役割を果たしてくれそうです。

その人が今、暑いのか寒いのかを「見極める」

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この人は今暑い、寒いと判断するのが、CMでもお馴染みの言葉「ムーブアイ」。部屋を見渡すセンサーカメラを使って、人間の表面温度を検知して、手足など末端が冷えてる人は「寒い」、全体的に温かい人は「暑い」と認識するのです。

どんだけハイテク!今のエアコン・・

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しかも最新シリーズに搭載されている「ムーブアイ極(きわみ)」は旧モデルと比べてその精度は4倍アップ。
例えて言うなら、ドラクエのドット絵とポリゴンフィールド・・・・いえ、独り言です。

要するに、旧モデルは何人熱源がいるかおぼろげにわかる位だったのが、顔や手足のカタチを正確に認識し、どこがどれだけ冷えているかまで、はっきりわかる解像度になったということ。それなら、より繊細な風量・温度調節も可能で、快適さも数倍増しますね。

14畳~29畳から対応 、一戸建てじゃなくても賃貸マンションのLDKと続き間開放でいける!

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よくモデルルームやモデルハウスであるじゃないですか。部屋を広く見せるために若干小さめの家具を置いてるから、新築時家具入れてびっくり!みたいな。

この日の体験コーナーは見事に逆でしたね。なぜか部屋が狭く感じます。
なぜなら・・・

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FZシリーズでかいっ!迫力ありすぎ!
接地面間違ってませんかって位、でっぱりがあります。下向きツインフローが寝てるんですもんね。この前と下のフラップの幅によって自由自在な風を作り出されるのだから納得です。

うちの8畳のリビングにつけたら圧迫感すごすぎるでしょうけど、よく考えてみると、隣の寝室との仕切りを取ったり、キッチンまで入れると15畳以上はあるので、賃貸でも間取り次第では諦めることはないかも。(多分、うちは予算で諦め・・・ゲフンゲフン。その前にカメラを・・・ゲッホゲッホゲホ)

ただし、かなり重量はあるので、取り付ける壁が薄い場合は補強工事が別途必要になる可能性もあるので、取り付けにはよく販売スタッフに確認してみた方がよさそうです。

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電源ONで下へ伸びてくる「ムーブアイ極」。360度回転し、くまなく部屋を分析します。

隠されるエアコンから魅せるエアコン「FLシリーズ」のスタイリッシュなこだわり

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もう一つ紹介されたのは、デザインとライフスタイルの調和をとことん突き詰めた「FLシリーズ」

よく新築のお宅では、エアコンはデザインの邪魔にならないよう、建具や窪みで隠したりルーバーで覆ったりしているのをよく見ますが、FLシリーズはむしろ「見せる」「魅せる」インテリア家具の一つとして、部屋のキーポイントになるアクセントとして存在できるものを目指して作られました。

ボディカラーは「ボルドーレッド」と「パウダースノー」。

エアコンって普通は白イメージだけど、意外にこのレッド、置くだけで部屋がスタイリッシュに見えてくるから不思議。色だけじゃなくて、上品な光沢にうすいヘアライン柄というボディの質感が、安っぽいプラスチックと違って、あらゆる壁の材質に融合するんだと思います。

私も買うならレッドがいいな。何なら和室に置けば「日本の朱」にも見えてきそう。
べ、別に自分のインテリアセンスのなさをエアコンでごまかすわけじゃないんだからねっっ!

ちなみに下の写真は開発初期のコンセプトモデルのデザインと、製品化されたFLシリーズの比較。

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ほぼほぼ同じ!
コンセプトデザインって初期の理想像というか、夢の段階ですよね。
モーターショーなどで、近未来的なコンセプトカーが話題をさらっても、結局実用化されると無難なデザイン(もっとも効率的なというか)に収まってしまうのに、こういった初期のコンセプトがほぼ採用につながるのは珍しいことです。

どの世界でも問題になるのがデザインと技術の板挟み。

ボディを薄くしようとすれば、スペックが落ちる。ボディの質感にこだわると、静音性が犠牲になるなど・・・・デザイナーとエンジニアのそれはそれは壮絶な戦いが何年もあったそうです。

それでも、どちらもあきらめない!

開発当初にしたユーザー聞き取り調査で、自宅のインテリアにあったエアコンが売られてないため、買うのを我慢しているという人にこのコンセプトを見せたら、「これが製品化されるなら買います」と言われたのがきっかけで、絶対に製品化にこぎつけようと頑張ったのは、デザインへの愛とエンジニアの意地の結実なんでしょうね。

熱は取るけど、ハートは熱い!心臓部に迫る「霧ヶ峰解体ショー」

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いよいよイベントは、クライマックス。
イベント時間の3分の1を占める重要コーナー、「霧ヶ峰解体ショー」に。
解体を担当する静岡製作所のエンジニア松本崇氏・加藤祐太郎氏両名が身に着けてた前掛けが渋いこと!欲しい、あれ!

「命名昭和四十二年 品質本位 快適省エネ ”霧ヶ峰 “」 

布の材質といい、仕立てといい、このクオリティが素晴らしい(←そこ?
自分たちが作った霧ヶ峰への深い愛とみなぎる職人の自信を感じました。

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二人の手によってみるみる間に白いFZシリーズが丸裸に。キーテクノロジーのツインフローがとりだされると、集まったブロガーやプレスからは「おぉ・・・・!」と拍手。(いや、まぁ、「無事に取り出せたら拍手してください」って言われたんすけど←そこ、言っちゃダメなヤツや)

それにしても、これがエアコンの天井面なんですよね。
取付け面じゃないし、もちろん室外機でもない。やっぱり迫力ですよ。
これが壁に突き刺さるようについてたら(笑)。

細かい所は前の人しか見えないので、アクションカムでモニターに映し出されます。

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写真はファンを制御するモーター比較。左が旧モデル、右がFZのモーター。

黒い部分の半導体をモーター外に出して、室内機の制御ユニットに移動させてことによって、モーター内の発熱が減少してその分もっとパワーアップできたこと、モーターの小型化により、ファンの羽根を大きくして風量もアップできたことなどなど・・・、普段では決して見ることも聴くこともできない情報が惜しげもなくさらされました。

やっぱり嬉しそうで誇らしそうな両名の笑顔が印象的でした。

で、マグロが出てくるのはいつですか・・・(´・ω・`)。←出てきませんし、皿もまわりません。

【今日のまとめ】新時代のエアコン「霧ヶ峰」は家族平和の風を連れてくる

スペックも凄い。技術も凄い。開発者たちの努力も半端ない。
だから買うのに十分値するエアコン「霧ヶ峰」であることはよくわかったのだけど、この日わかったことがもう一つありました。

家族それぞれの快適を・・・と聞くと、家族のまとまりというより、個人の自由な時間とライフスタイルを大事にすると思われがち。

だけどよく考えると、やっぱり「リビングに家族がみんないる」ことを前提にコンセプトが成り立っている。
昨今、個々の部屋にすぐに引っ込んでそれぞれの時間を過ごす家庭が多い中、「霧ヶ峰」があるリビングには誰も不快な思いをせず「ここにいれば快適」と自然と集まるようになる。
「霧ヶ峰」のもたらす最大の幸せはこれなんじゃないでしょうかね。

終了後には霧ヶ峰の風のように、じんわり温かく、爽快な気分になるイベントでしたよ。

【余談】

この日一番のトークピークは、私の静岡時代の下宿が静岡製作所近くだったということで、説明スタッフと盛り上がり「曲金デニーズで夜を明かした経験ありますか?」「ありまーす!」だったとか、なかったとか。

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