1月17日。1人で朝ごはんを食べていると、メールが届いた。
昨日、神戸に旅立った旦那さんからだ。
彼は神戸育ち。阪神淡路大震災の時はもう仕事で神戸を離れていたけれど、18年暮らした故郷の姿にずっと心痛めていたと思う。
今年震災から20年を迎え、追悼行事に参加するために仕事終わりで新幹線に飛び乗って神戸へ向かった。シウマイ15個とハイボールをお供に。時々LINEで交わす私とのチャットと共に。
今年の最初で最大の目標、横浜マラソンにてフルマラソンデビューするべくトレーニングを積んでいる彼の必須アイテムの腕時計「GARMIN ForeAthlete 220J 」。
走っているコースをリアルタイムでトラッキングできる「Live Track」機能があり、スマホ経由でメール共有にて他の人もマップ追跡が可能、トレーニングの際には必ず私に「ライブアクティビティ」を飛ばしてくれる。
夜、帰宅途中のバスの中で、バス道路と逆走してくる彼のピン(姿は見えない)に手を振ったり・・・
早朝私がまだ寝ている時に近所を一回りして帰宅してしらっとテレビを見ている彼の後ろで走行マップを確認したり・・・
単なるピッチ管理などのアイテムとしてではなく、別々の時間を過ごす二人をつなぐライブアクティビティが何となく心地よい。
そして、今日。神戸。
多分、早朝の追悼の集いに参加して、落ち着いた後のライブアクティビティが届いた。
神戸の街でピンが動いている。平均ピッチからして今日は走ってはないな。
一歩一歩かみしめるように歩いてる。マップを拡大してみると、細い路地を行ったり来たり。
最寄り駅、家があった場所、小学校、中学校、そして高校へ・・・。
立ち止まりながら、また進んで、戻って、でもまだまだ止まる気配はない。
何だか不思議。他の人のタイムトンネルを空から眺めている気分。
こんなことができる時代が来たんだな(笑)。
この散歩は、一人だから意味がある。でも「ここにいるんだ」と教えてくれる。
しばらくして、LINEで「見てるよ」とだけ送った。
そんなつながるライブアクティビティ。