先月3月28日、東京・スウェーデン大使館にて、家電メーカー・エレクトロラックスの新製品発表会が行われました。会場には多くのマスコミ・メディア関係が集まる中、個人ブロガー枠も設けていただき、私も参加させていただきました。

新製品の紹介やコンセプトについて語るのは、エレクトロラックスのデザイン部門副社長の楠目靖氏。

この日発表されたのは、スティック型掃除機の新モデル「エルゴパワー」(4月26日発売予定)で、大使館ロビーには来場者が製品を実際に体験できるように何台もデモ機が並べられ、10人以上が一斉に掃除する様は何だか圧巻でした。

エレクトロラックスのスティック掃除機と言えば、先日の「アメトーク家電芸人SP」で絶賛されていた「エルゴラピード」。あれに私も物欲を打ち抜かれていたので、その後継進化形とあらば、是非試してみたい!と私も率先してデモってきたので、ちょいと「エルゴパワー」の新機能やポイントをレポートしたいと思います。

「エルゴパワー」は手軽さとパワフルさを兼ね備えた進化形

エルゴパワーのキャッチコピーは
「常識を超えるパワーに、コードレスという自由を。 」

コードレスのスティックタイプ=非力ではなく、メイン掃除機としてコード付きのキャニスタータイプにも負けない吸引力とゴミ収納力があり、コードレスだからこそのフットワークの軽さもある、両タイプのいいとこどりというところでしょうか。


今までのエルゴラピードは曲線ラインがスタイリッシュでカラバリも豊富だった女性的デザインなのに対し、今回のエルゴパワーは、よりパワフルな性能をイメージしているのか、やや角ばった直線のイメージで、カラーもデザインも男性的。ターゲット層も、女性&ファミリーというよりは、一人暮らしのサラリーマンでもさっと気軽に、でもガッツリとメインで掃除できるようにと考えられているかもしれません。

エルゴラピードの新機能と特徴

エルゴパワーのアピールポイントは、簡単にいえば、”ゴミ”が「細かいものまで取れる」「長く取れる」「いっぱい取れる」の3点。

●フル充電で最大連続運転60分(ノーマルモード時)

パワーモードでも26分、ブースターモード17分と、最大出力を続けても、まぁ一回の掃除で使用する時間としてはほぼ許容範囲です。従来型が最大30分だったので、倍の持久力になります。

容量25.2Vのリチウムイオンバッテリーは取り外し可能なので、予備のバッテリーを用意しておけば大豪邸でも余裕でしょう(笑)。

●ゴミ吸引力の国際基準「ダストピックアップ率」98%(フローリング)

カーペットでは60%。え?ビミョーじゃねw?と、最初はピンとこなかったんですが、一般的なコード付き掃除機はフローリング90%、カーペット50%弱が目安だと聞き、コードレスでこの数字が出せるのはかなりなパワーだということがわかります。

ゴミの吸い込みは進行方向だけでなく、横からの吸引もしています。
これなら壁際を掃除する時に、わざわざ壁方向垂直にヘッドの方向を変えなくても平行に沿わせるだけでいいというのが、掃除過程で結構じわじわ効いてきそうですよ?

●大容量0.8Lのダストカップ

ダストカップも、サイクロン掃除機としてはかなり大容量の0.8リットル。
せっかく運転時間を2倍にしても、吸引力を高めてゴミをいっぱい取っても、カップがすぐに満杯になってしまっては台無しですからね・・・ってこれいっぱいのゴミが貯まるまで掃除しないのもどうかと思いますが。
(自分の所業はこの際、棚の上のそのまた上に置きますよw?)

音は? 重さは? エルゴパワーを体験した感想

そんなにパワフルになったのなら、掃除機もゴツクうるさくなったのでは?と思い、実際にデモ機で操作性や動作音などを録画してみました。

●取り回しは片手で楽々だけどボディは若干重い

右手でエルゴパワーを使い、左手でスマホ撮影している位なので、片手でもヘッドが楽に動かせるし、取り回しやすいというのは実証されました。
が、取り回しは軽快でも、掃除終わりで次の部屋に移動する時や、スタンドに戻す時など、掃除機を持ち上げると、若干重さを感じます。

パワフルスペックにしたところでいろんな容量が増えたんでしょう。エルゴラピードより500gも重いですからね。
ただ、
そのどっしり感が安定感につながっているのか、エルゴパワーはスティックタイプには珍しく直角に自立します。

電話や来客でちょっとだけその場を離れる時には安心(普段は充電スタンド置き)。
エルゴラピードは家具などに立てかける時の滑り止めがついている程度だったので、その分使い勝手は改善されたといえるでしょう。

●「ブラシカットクリーン」は夢の機能

動画最後にヘッドを足で踏んでいるのは、エルゴラピードから搭載されている機能「ブラシカットクリーン」。5秒ほどスイッチを踏むと、ブラシに絡まった糸くずや髪の毛などをカッターでカットし、そのまま吸引してくれるという便利機能です。

 正直、家庭のごみは「ほこりと髪の毛」ですからね!

髪の毛がブラシに絡みつくと取るのが超大変で、掃除のストレスの30%ががコレのようなもんですよ。それが踏むだけで解消できるのは便利この上なし。特に毛が落ちやすいペットがいたりしたら後光が差して見えるんじゃないかしら!でも、5秒だと少し残る場合もあるので、長く踏めばもっとキレイになるみたいです。

●掃除中の音は意外に静か、でも取り回しと「ブラシカットクリーン」に注意

ノーマルモードは想像以上に静かでした。さすがにブースターモードまでいくと寝た子は起きるでしょうが、昼間だったら全然許容範囲。
ただし「ブラシカットクリーン」時は、床に置いてスイッチを踏むと「ガガガガ!」と強烈な音が鳴るので、下の部屋への音が気になる場合は、畳やカーペットの上など、響きにくい場所で行った方がいいと思います。

また、取り回し時の音も若干気になりました。
ボディは引きずるだけのキャニスター型掃除機と違い、オールインワンですべて持ち上げなければいけないスティック型は、力加減を間違えると置いたり動かしたりした時に「がちゃん」ってすぐ鳴るんですよね。
まぁ、これは掃除機の問題というより私の腕力の問題なんですが、もう少しヘッドの可動域のクッションや消音性を高めてくれるとよりソフトで安心して扱える感じがします。

最新が最適? 自分のライフスタイルに合った掃除機を考える

エレクトロラックス掃除機の現行モデルは、先ほどから何度も話に出ているおしゃれなスティック2in1掃除機「エルゴラピード」と、パワー・清潔さ・静音性の3つの最高を集めたキャニスター型掃除機「エルゴスリー」の主要2シリーズがあります。ここに、今度の「エルゴパワー」が加わった場合、どれを選べばいいのでしょうか?

新しいからといって、これから買う人はすべてエルゴパワーをどうぞ!というのではなく、使う家庭環境や使う人の性格(笑)によっても選択は変わってきそうです。
さて、私ならどーする?という点で比べてみました。


エルゴラピードは可愛くて軽くて、部屋に出しっぱなしでも許せちゃうデザインなのがやっぱりいいんですよ。


何より、家電芸人SPで「エルゴラピード」を見た時、みんな一番食いついたのは、「ハンディクリーナー」にもなるという2in1機能。ハンディって、テーブルからの食べこぼしとか、車の中のゴミとか、洗面台周りの髪の毛とか、本当にちょっとした時にさっと掃除できるのがハンパなく便利なんですよね。かといって、単体で買うほどでもないんだけど、使っている掃除機にオプションでついていればもう最高です。
エルゴパワーには2in1がついてないと知って、愕然としましたもん!これがないならスティック掃除機いらないーとまで思いましたもん。そういう人、意外に多いと思う。

いつでもぱぱっと思いついた時に掃除!というスティックの魅力もわかりますが、フルタイムで働いて夜も遅い共稼ぎ家庭などは、終始手元にあっても、すぐ掃除をやれるわけでもなく、掃除は大体週末のみ。ということは、「掃除=がっつりまとめて」なので、普段は小さく収納でき、かつ、やるとなったら最高のパフォーマンスでがーっとやるのが、ライフスタイルに合ってる感じがします。

●自分ならどれを買う?

うー、迷う迷う。
エルゴパワーは連続60分間運転が魅力だし、吸引力も申し分なし。自立するスティック掃除機って絶対使い勝手いいと思う。

エルゴラピードは、やっぱりハンディとの2in1!あれ欲しい~!リビングのローテーブルの下とか、菓子クズよくこぼすんだよね(笑)。
あとは何といっても、部屋に出しっぱなしでも可愛いデザイン。生活のモチベーションが違う。

エルゴスリーは「パワフル・サイレント・クリーン。3つの性能すべてを最高に。」って、何そのゴージャス感。フローリングで99%以上、カーペットでは80%以上って、何そのお化け的ダストピックアップ率(笑)。
腕力に自信がない私はキャニスター型のホースをぶんぶんやるのが一番のラクチンだし、狭い隙間にホース突っ込めるのもこれしかない。一番日本人が使いそうな形になってるからほっとするのかな?あぁ、あと3万位安かったら・・・。 

というわけで、財力があれば「エルゴスリー」ですが、私の怠惰な性格を直し、極力掃除への隔壁をなくすためには、「エルゴラピード」なんかなぁ。

あー、実際家で使ってみないと何とも言えない。
1週間だけでもモニターできればいいのになあ・・・(誰となくw)。
この日掃除機が当たる抽選会があって、それに一縷の望みをかけたのものの、秒殺でした!ざーんねーん!なぜだろう、当たる気マンマンだったのに(笑)。

高機能か否かではなく、生活をどうしていきたいか?それが愛

ちなみに、当日同会場では、楠目靖氏、家電コンシェルジュとして活躍する神原サリーさん、All About 「家電」 ガイドの滝田勝紀さんの3氏によるトークショーも行われました。トークショーでは、主にデザインコンセプトの観点からの家電作りについて語られていました。「デザインする=ユーザーへの愛」「使いやすさだけでもダメだし、もちろん見た目だけでもダメ。ユーザーの生活にどうかかわっていけるか、どう豊かにしていけるかというブランドとしての信念・コンセプトをわかってもらう」ことがデザインだという楠目さんの熱い想いが印象的でした。

やっぱり、『家電はスペックじゃなくて、どれだけその家電にほれ込むか。その家電と一緒に暮らしていきたいかなのよね』と常々思っている私の持論とまんまシンクロしてちょっと感動。

家電選びって、やっぱりどこか恋愛に似ている。

【関連リンク
アメトーーク!3時間スペシャル「今こそ!!家電芸人」(3/22放送)で紹介した家電リスト
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