自宅で仕事するようになって久しく、某界隈では豆苗3回回しで有名なのぽりんです。こんにちは。

日中に家にいる時間ができると、日光の移ろいを感じながら、仕事に支障が出ない程度の観察事項を同時並行できるのは楽しいものです。

次は家庭菜園でも始めるかとも考えましたが、そこは若葉萌えより通電萌えの家電女子。同じ育てるならば、これでしょう!

ヨーグルトメーカーで作る(育てる?)自家製ヨーグルト。

ちょうど法事のお返しでいただいたカタログギフトにヨーグルトメーカーを見つけて、すぐに注文しました。

ヨーグルトメーカーは値段も機能もピンキリ。
主に、牛乳パックにヨーグルト(種菌)を入れてそのままセットする牛乳パックタイプと、専用容器の中で作り、ヨーグルト以外の様々な発酵食品まで応用できる調理容器タイプに分類され、その分値段の幅も広いです。

欲しいと思っていても、「自分にヨーグルトづくりが合っているのか」、それ以前に「本当にヨーグルトはできるのか」、根本的工程と自分の性格に大いなる猜疑心を持つ輩にとっては、こうしたカタログギフトで気軽に試せるのは非常にありがたいです。

ボタンなど必要なし!ストイックなまでにシンプルなヨーグルトメーカー

今回使ってみたのは、和平フレイズの「 Rano(ラノー)ヨーグルトメーカー」(MJ-0638)。
公式サイト商品ページ

牛乳パックをそのままセットするノーマルなモデルで、ネット実売価格は2500~3000円台です。

ヨーグルトのイメージに合う爽やかブルーに、ON/OFFボタン一つないシンプルボディ。牛乳パックを一回り大きくしたサイズなので、キッチンワゴンにおいてもそんなに場所も取りません。

出来上がって自動OFFされると思ったら大間違い。
炊飯器のようにアラームで完成を知らせてもくれないので、LEDランプが唯一の稼働確認です。
所定の時間(5~8時間)が経ったら自分でコードを外します。自分の記憶力も問われます。
ストイック!

 

ヨーグルトの作り方

用意するもの:

  • 牛乳(成分無調整)、プレーンヨーグルト、攪拌用カトラリー、計量カップ

手順:

  1.  手を洗い、用具を熱消毒する
  2. 牛乳パック上部を全部開け、総量1割分減らす(例:500mlなら50ml)。
  3. 同量のヨーグルトを牛乳の中に追加する。(例:牛乳50mlに対しヨーグルト50g)
    ※ヨーグルトは直接追加せず、一旦滑らかになるまでかき混ぜてから投入する。
  4. パック内を底までよくかき混ぜてからクリップで閉じて、ヨーグルトメーカーにセットする。
  5. 電源プラグをつなぎ、5~10時間放置する(作る量によって変化)
  6. 時間が経ったら電源プラグを抜き、牛乳パックを冷蔵庫で冷やす

ヨーグルト作りの「ヨ」の字も知らない初心者の私は「ランチ後にセットしたら、夕食のデザート用にいいな!」とか安易に思ったのですが、違うのです。違いました。

出来立てヨーグルトって温かいんですね!(そこから?)

8時間後の牛乳パックは素手で持つのも若干熱く、気分はすっかり豆腐作り。

固まってるか覗きたくなるのをぐっとこらえ、パックを下手に開けて雑菌を入れないよう、時間が来たらそのまま冷蔵庫へIN。

冷えるまでは時間がかかるので、逆算すると作り始めるのは食べたい時刻の半日前かな。
朝食用だとしたら、寝る前までに作っておいて、冷蔵庫で冷やしておけばいいでしょう。

はい、冷蔵庫に入れてさらに5時間経った状態がこちら。(3分クッキング風)

思ったより固まっている!
今回種菌にはおなじみ明治ブルガリアヨーグルト(プレーン)を使いましたが、味はどんなでしょう?
おぉ・・・。食べなれた同じ味!当然だ、種菌が増えるだから。

2回目以降もなめらかヨーグルトは続く

念入りに消毒、かつ封を開けたての種菌を使用し、完全体でのトライで成功確率は高いでしょう。
今後継続的に使用していくために重要なのは、
「継ぎ足しがうまくいくのか?」「消毒など毎回の手間を面倒と思わないか?」の2点です。

手順は基本的に同じで、新品の種菌を使うか、自作のヨーグルトを使うかの違い。
はしゃいで前回のを一気に食べ切ると振出しに戻るので、ご注意あれ。

2回目は1000mlでチャレンジしました。

前回作ったものから100gを取っておき、また牛乳パックに入れて攪拌。
1000mlではヨーグルトメーカーでの加熱時間は少し長く10時間ほど。冷蔵庫での冷却タイムも若干長引きます。
寝る前にセットして、朝起きてから冷蔵庫にうつして、食べるのはおやつか夕食時かといったところ。

固さはパック上部は結構しっかりめだったものの、少し掘っていくと1回目よりはだいぶ柔らかくなってきました。
これがいつもなのか、今回攪拌がうまくできてなかったのかは検証が必要ですが、「なめらかヨーグルト」と同じ位の「固体」であり、味は全く問題ありません。

 

冷凍ミックスベリー&はちみつトッピングでシャクシャク感をプラスしたら最高でした。

時間が経つほど水分が多く出てくるので、意識的に早めに消費した方がよさそうです。
(品質に問題はなく、賞味期限は元牛乳の賞味期限と同等です。)

1000mlは縦に長く、中に手を突っ込まないようIKEAのサラダ用木製カトラリーを使ってみました。
長さは十分で攪拌は重宝しましたが、スプーン部が大きく、ヨーグルトの取り出しにはギリギリ過ぎた・・・。

一回り小さ目でかつ長さはキープされたスプーン等が同梱されてると便利なんですがね、メーカーさん(ボソッ

ともあれ、2回目も難なく成功。継ぎ足し後も美味しく食べられて満足です。

 

手間とコスパの間で・・・ヨーグルトメーカーを使う意義とは?

さて、無事にヨーグルトをメイクできることは分かった(だいぶ失礼)けど、結局ヨーグルトメーカーはお得なのか?楽なのか?

結論を先に言えば、それは「作る量次第」でしょう。

例として、3回継ぎ足しを行った場合のコスパを計算してみました。

3回全て成功したとして、1000ml牛乳の場合は、ヨーグルトを普通に8パック買ったのと同じ位。
500mlの場合は5パック相当となります。

※金額を種菌ヨーグルト(A)、1000ml牛乳(B)、500ml牛乳(C)と仮定
1000ml牛乳:節約額=8A-(A+3B)
500ml牛乳:節約額=5A-(A+3C)

(例)種菌ヨーグルト(A)150円、1000ml牛乳(B)200円、500ml牛乳(C)130円の場合
 ※うちの近所のスーパー特売価格なので悪しからず・・
1000ml牛乳:1200-(150+600)=450円お得
500ml牛乳:750-(150+390)=210円お得

種菌の値段をはるかに超えた高級牛乳でも使わない限り、足は出ません。
まぁ、500mlだと手間との相殺でトントン、1000mlならヨーグルト2~3パック分は得する計算です。

また、牛乳をまとめ買いしておいて、継ぎ足しではなく最初の種菌の余りを使って、ヨーグルトメーカーフル回転すれば、さらにコスパは上がるし、R1ヨーグルトのような高価格帯の種菌を使えば、顕著に家計の助けとなるでしょう。

ではヨーグルトメーカーは「楽か?」と問われれば、少し悩みます。

出し入れが複数回になれば雑菌が混入する機会も増え、固まりづらくなったり、安全性の担保も取れにくくなります。
理論上は無限継ぎ足しも可能でも、現実問題としては品質が保てる回数はおのずと決まってきます。

目に見えない雑菌との闘い。毎回の手洗いと用具の熱消毒。
このご時世図らずも新型コロナウィルスと付き合っていく中で、生活全体の衛生管理に慣れてきたかもしれません。

しかし、ヨーグルト菌を育てることは、ヨーグルト工場ばりの厳格な注意をキッチンと自分自身にもすることなので、無限に継ぎ足して費用が安くすませるのが大事か、その手間をお金で買った方が楽なのかはその人の価値観次第でしょう。
作るのは楽しい私でも、元来無精な性格なので、熱消毒の集中力が続くのは2回どまりかな・・・。

まとめ:ヨーグルトメーカーに向いている人のタイプ

小さい頃、ハウスのプリンミクスやシャービック、フルーチェにクールン(チーズケーキ)とかよく作ってたこと思い出したなぁ。自分で作ったものが食べられる時のドキドキ感は、確かにエンターテイメントだもの。

今回も牛乳パックを開けた時ちょっと顔がにやけたし、いつものヨーグルトと同じ味なのに、なぜか「美味しい」と言ってしまう不思議。なるほど、楽しいなぁというのがファーストインプレッションでした。

ただ、やはり厳格な衛生管理が必要なので、子供と一緒に作るのはあまり手軽ではないということだけお伝えしたい。

今回使ってみた個人的感想として、ヨーグルトメーカーに向いている人は、

  • すでにヨーグルトを日々連続的に大量消費している。(週4パック以上)
  • これから腸活として毎日の食事にヨーグルトを取り入れたい。
  • これまでコスパ的にR1ヨーグルトを諦めてきた。

など、コーヒーメーカーのように趣味的に楽しむというより、炊飯器のように日々の食生活に取り入れていく人でしょう。私もこれまでそんなヨーグルトを食べてなかったけど、R1が安く食べ続けられるなら、「豆苗女子あらためR1女子」として腸活デビューしてみっか?という気にもなりました。

正直、レビューの為に毎日ヨーグルト食べてたら、体調いいんだよねぇ・・・。

 

「牛乳パックタイプか調理容器タイプか」問題ですが、大量消費組は牛乳パックタイプ1択でしょう。
ローストビーフとか甘酒とかもできるなら・・・・とか思っても、そんなもの作っている暇はないくらいヨーグルトを作り続けることになるからです。ただし、自動ON/OFFや温度調節が必要な人は多機能タイプを選択するのはアリです。

うちはそんなにヨーグルト消費量は多くなくても、低温調理で作る献立の頻度もまた少ない。
洗い物が発生しない牛乳パックタイプが無精な私にとっては正解でした。

調理容器タイプは、味噌や納豆、チーズなどの発酵食品を手作りするのがメインで、時々ヨーグルトも作りたいという人におすすめです。お肉などの低温調理は専用家電じゃなくても作れるしね。

カタログギフトって今まで欲しくもないバックや折りたたみ傘とか選んでたことが多かったけど、最近は単機能家電も充実してきたので、気になるジャンルの家電が載っていた場合、「これが欲しかった」という機種ではなくても、「この機能を使ってみたかった」で選ぶと、本格導入前のテストとして大いに役立つので、一度試してみてください。

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