もう2021年も12月ってどういう魔法ですか?
どうもここ1~2年はパラレルワールドというか、違う時間軸がねじれた世界線に迷い込んだ気がしています。
このモヤモヤを吹き飛ばすには、明るく晴れた日に、思いっきり外の空気を吸って自分の好きなことをするしかありません。

「新製品使ってみますか?」 私この言葉に弱いんですよね。

1日職場(自宅)を離れて、初冬の新宿御苑へと出かけました。
ミツバチのように甘い蜜につられて。

ご厚意により体験できたのは、11月27日に発売されたCanon EOS R3をはじめ、EOS R5 と珠玉のRFレンズ4本。
RF85mm F1.2 L USM DS
RF50mm F1.8 STM
RF15-35mm F2.8 L IS USM
RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + EXTENDER RF2x

機材の合計金額考えたら、私の有休の1日や2日・・・いや数十日でも何の惜しげもなく消化して馳せ参じますよ。
自分以外のカメラを体験使用するのはいつぶりだろう?と記憶をたどったら、ショールームでのタッチ&トライはEOS R以来、モニター使用に至っては5年前のEOS M5ぶりでした。これはテンション上がりまくりです。

今回のお楽しみは何といってもEOS R3です。

縦位置グリップ一体型のボディは確かにごついんですが、そのごつさゆえに大口径レンズや長玉レンズをつけてもバランスはとりやすく、ボディもディンプル加工されて滑りにくく、構えた時に手に馴染むんです。
何より思ったより軽くてびっくりしたなぁ。

女子が構えるとこんな感じ。ちなみに筆者近影。カメラを構えた時に、普通のミラーレスカメラだと口が隠れるか隠れないか位のところ、R3だと顔がすっぽり隠れるサイズ感ですね。
私のたるんだフェイスラインをうまく隠してくれたナイスアングル(Photo by Sasa)。

そして、一度体験してみたかったR3の「視線入力」機能。
撮りたいものに目線を送ればそこにフォーカスが来るという何たるテクノロジー。
最初に視線入力のキャリブレーション設定で、ファインダーを覗きながら画面内に動くマークを目で追って視線の登録を行うんですが、私はなかなか登録できず。しっかり視線を動かさず、変な流し目する癖があるのかな・・・。普通は10数秒で終わり、繰り返しキャリブレーションすれば、どんどん精度は増すそうです。

やっとの思いで視線登録して、いざ新宿御苑一周の旅へ。

(以下写真をクリックで拡大します)

(EOS R3&RF85mm F1.2 L USM)

風が吹く。紅葉も視線も泳ぐ。でも見えてくる景色は素晴らしい。柔らかくしっとりした色合いに気分もあがり、ピントなどどうでも良くなるくらい(←本末転倒

被写体を中央でフォーカスロックした後に構図を変えるとかしなくても、視線入力ならファインダーでのぞく景色の中で気になったところに自然とフォーカスが動き、後から「あ、私ここ見てたんだな」と認識するという不思議。

やば、超楽しい。

本来なら動物やモータースポーツ、スポーツシーンなど、動体を追尾するのに活用すべき機能ではありますが、風景やスナップ、ブツ撮りであっても、フォーカスを自分の感覚で自由に操れるのはめちゃくちゃストレスフリーであり、もっと広い機種に搭載してほしい機能です。

家に帰ってきて写真を見返すと、思わぬところにピントがあっていることがあり、どこに意識が行っていたのかがわかりました。

(EOS R3&RF85mm F1.2 L USM)

多分中央ではなく、右下の赤と黒のコントラストがキレイだなぁと思っていたんでしょうね。

(EOS R3&RF85mm F1.2 L USM)

多分、「あのバッグ超かわいい」と物欲しげにみつめていた時だな。

視線入力は、自分の志向と欲望がばれてしまう意味でもヤバイ機能でした。

以下、ボディ&レンズの作例組み合わせをいくつか。

(EOS R3 & RF50mm F1.8 STM)
(EOS R3 & RF15-35mm F2.8 L IS USM)

EOS R5に持ち替えると、途端に日常感が戻ってきました(サイズ感だけな)。
R3は予想以上に軽かったとは言え、やっぱり大きいボディは分不相応だったかしら。

気心知れた友達とボディやレンズを交換しながら歩くひとときはとても久しぶりで、そんな日常が少しずつ戻ってきた嬉しさもあったかもしれません。

お互い自分のイメージする写真のカラーや明るさが違うので、設定を変えずにボディを交換すると、「やっぱ暗っ!」「めっちゃ明るっ!」と言い合うのも懐かしかったかな。

まぁ、確かに暗いよね(笑)。
R5もすごくいいカメラなんだけど、視線入力がすでに恋しい・・・。

(EOS R5 & RF15-35mm F2.8 L IS USM)
(EOS R5 & RF50mm F1.8 STM)
(EOS R5 & RF85mm F1.2 L USM DS)
(EOS R5 & RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM + EXTENDER RF2x)
(EOS R5 & RF50mm F1.8 STM)

新宿御苑と言えば、「言の葉の庭」の聖地。
何はなくとも東屋と藤棚はおさえて帰りました。藤が咲くころまた来よう。

今回は3時間1本勝負で、ただただシャッターを押すことだけに必死で、テンション上がりすぎて帰宅したらどっと倒れ込むのみ。
落ち着くと「ボディをもっと違うアングルから撮ればよかった」とか、せっかくなら重量級のレンズと大きなボディの組み合わせでサクラスリング付けたらどれだけ楽だったか試せばよかったとか、レビューブロガー的なブツ撮りも操作の深堀りもできなかった後悔はありましたが、「写真の楽しさ」は十二分に味わえたいい時間でした。

天から降ってわいたような幸せ体験ありがとうございました。次もお待ちしております(ぇw