家での自由時間は油断するとYouTubeでゲーム実況見るかスマホゲームをポチポチして時間が溶けるので、強制的に作業モードに追い込むため、外のワークスペースへ出かけました。
向かったのは、以前から駅の広告で気になっていた、東急田園都市線・宮崎台駅近くにある「TSO DENBUSワークスペース」。
元々東急電鉄が運営する「電車とバスの博物館」(以下DENBUS)の別棟にあるキッズスペースで、「密」を避けるために2020年2月から休館していたところ、テレワーク需要も相まって2021年8月からシェアオフィスとして活用されています。(期間限定、暫定一年の予定)
私もDENBUSには何度も訪れたことがあり、コロナ禍以前は乗り物好きの子供たちや修学旅行生でいつも賑わっていたところです。
特に大人だけに開放する「ナイトミュージアム」ではアルコールも飲めたり、展示電車の中で飲食できたり、いつも子供が大行列しているシミュレーターに、ここぞとばかり楽しむ大きいお友達が集まるカオスなイベントが大好きでした。
普段ではなかなかゆっくり見ることができないレトロな展示電車内に、まさかワークデスクが並ぶ日が来ようとは・・・。
自動改札でチェックイン、気分はすでにワーケーション
DENBUS ワークスペースの利用方法は簡単。
ワークスペースの検索アプリ「Suup」を事前にインストールし、入り口のQRコードをスキャンでチェックイン/アウトするだけ。
そこはさすがのDENBUS仕様、自動改札機にQRコードがあり、Pasmoで電車に乗るのとまったく同じ気分ですな。
利用料金は、1時間200円、1日最大1000円とコワーキングスペースとしてはかなりリーズナブル。
アプリで常に利用時間がカウントされ、チェックアウト後に登録済みクレジットカードで決済されるので、利用時にはスタッフとの接触は一切ありません。
中での飲食はスペースが限られるので、ランチなど外に出たい場合、チェックインしたままで途中入退場も可能です。
これまでは主に近くの星野珈琲でケーキセットが安くなる時間帯を狙って作業に行ってたけど、電源はないし、「お前珈琲一杯でいつまで粘るねん」光線を浴び続けるし、カフェは居心地いいけどコスパはかなり悪い。
その点、DENBUSワークスペースはフリードリンクなどがなくても、自動販売機もあるし、持ち込みもできるし、1000円で開館から閉館まで気兼ねなくいられるなら天国でしょ。
その日の気分で選べる豊富な座席のバリエーション
DENBUSワークスペースは全29席。
広告のアイキャッチにもなっている「モハ510形」(昭和初期から1989年まで東急各線で活躍したレトロ車両)をはじめ、戦後初の国産旅客機「YS11」のコックピットや、人工芝がひかれターフやランタンが設営されている「アウトドアスタイル」、飲食も可能な「えきもくオフィス」など、座席の環境も様々です。
※えきもく:駅でもくもく、ではなくて東急の旧池上駅・戸越銀座駅舎の廃材「えきもく」を再利用して、机や備品を作っているそうです。
初回は仕事にならないというオチ
平日とはいえ、リモートワーク全盛のご時世、しかもヲタ心くすぐるし、座席争い激しいのかと思いきや、行く前にアプリで空き状況を確認したら2人しかいなかったので、開館1時間後にゆっくり到着。
到着時は510形はまだ無人だったので、ここは運転席かぶりつき独占席でしょう。
前後1席ずつあるかぶりつき席は、1日通してやはり人気でした。半個室感があるから落ち着くよね。
510形は屋外展示、かつドアは全開放なので結構寒いからあまりみんな来ないのかな?
でも普通の電車同様フットヒーターはついているので、コートを膝にかけ、ネックウォーマーなどをつけていれば長時間も案外平気です。
デスクは動くので、座席との距離は調整可能。高さは動きませんが、154cmの私には気持ち高いかなぁ位。許容範囲でしょう。
電源は足元にあるので、利用目的によっては延長タップが必要かもしれません。
隣を通る道路の音は聞こえるものの、作業に集中すればそこまで気になりません。カフェの屋外テラスよりは静か。
ただ、多分近所の電車好きの子供なのか、「中に入りたいー!なんで今は入れないのー」と泣きながら通った時は心が痛みました・・・。
ごめんよ、坊や。おねいさんはお仕事をしていr・・・、して・・・などない!
モハ510形を独り占めして、平常心を保てるか、いや保てまい。
最初の2時間位はかなりはしゃいで、時間が溶ける溶ける。自宅脱出した意味皆無。
しばし運転席に座りぼーっとしたり、
普段は撮らないようなアングルを色々試してみたり、
網棚に忘れられた荷物の気分を感じてみたり、
いい錆は愛でて撫でて・・・
こんなことなら、泣き叫ぶ坊やを中に入れてあげたかった。
まぁ、今後通いつづければ、さすがに慣れる、とは思う(思いたい)ので、初回ばかりは勘弁してほしい。
この日予定していた作業は何一つ進まなかったけど、何もせずにここを去るのも何なので、ハイテンションに任せて撮りまくった写真で記事を書き、ここDENBUSからお伝えしました。
現場からは以上です。スタジオにお返ししまーす。
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