私が就職したころは、プロジェクターなんて言ったら業務用のみで、現金輸送のジュラルミンケースのようなものに入れて、ゴロゴロ引っ張っていたものですよ。営業のプレゼンやセミナー用に持っていくのも一苦労でした。(←時代
家庭用に普及してからも、ちょっと高機能・高画質だと微妙に大きくて、置き場所にも困り結局使ったり使わなかったり。
なのに今はどうですかっ!なんで手に乗ってるんですか。しかも軽い。
最近、周りのガジェット好きの間で話題に上っていた、Felicross(フェリクロス)の超小型プロジェクター「PicoCube X」。
「ちょっとの間使ってみるー?」とのお誘いにすぐさま手を挙げて、2週間使ってみました。
1辺5.5cmの完全立方体。野球ボール位の大きさ・重さで、気を抜くとプロジェクターということを忘れて、お手玉にしたりゲーム用のサイコロとしてコロコロしてしまいそうになる位です。
そんな小さなボディでも、機能は十分。
・投影距離: 18~250cm 、最大投影サイズ:100インチ、明るさ:100ルーメン
・バッテリー内蔵で、満充電で2時間利用。USBバッテリー給電可。
・HDMI端子で、PC、ゲーム機、HDDプレーヤーに接続可能
・Bluetooth接続で、スピーカー、マウス、キーボード操作可能
・Android OS(Android7.1.2)搭載、単体でアプリインストール可能(Prime Video、Tver、Instagram・・・etc.)
見た目もマットなメタリックグレーで、ちゃんとガジェット好きのココロをいい感じにくすぐります。
使う前にひとしきりブツ撮りで萌えすぎてぐったりしました・・・。
寝室をシアタールームにする名コンビ
では、私なら「PicoCube X」をどこで使うのか?
かねてから、うちでは「寝室のテレビをどうするか問題」がずっと懸案事項でした。
安眠の為にはない方がいいけど、どうせリビングでテレビをみながら寝落ちする毎日なら、最初から寝室に行って、サイドテーブルにコーヒーでも置いて、お布団にもぐってコタツ状態でくつろげれば、寝落ちしても楽ちんじゃないですかぁ(ダメ人間の典型)。
今大人気のプロジェクター付きシーリングライト「popin Aladdin」導入も考えましたが、値段とか、うちの環境に合うかとか、いまいち踏み切れません。
ならば、「PicoCube X」使うなら、今でしょ! じゃなくて、ここでしょ!
で、置いてみた。
さすが手のひらサイズ、眼鏡とスマホくらいしか置けない極狭ヘッドボードにもジャストフィット。
音は本体からも出せますが、音楽PVや映画を見るならスピーカーは別途接続した方がいいでしょう。
今回はBluetoothで Amazon Echo dotを接続しました。
ベッド周辺には小さいスマートスピーカー位がちょうどいい。臨場感もたっぷりで、これは名コンビでした。
ベッドのヘッドボードに本体を置いたら、壁に対して少し画面が大きすぎて、横の壁にもはみ出したけど、基本白い壁なので、あまり見にくさは感じないです。
本体での画面サイズ調整機能はPicoCube Xにはないので、壁との距離で調整するしかありませんが、本体をお膝に乗せるとか足元に置いたりもできるのが、この小ささならではのメリットであり真骨頂ですね。
ちなみに、同梱ミニ三脚がヘッドボードに置けなかったので、カメラ用のゴリラポッドで固定したら、位置調整とか便利すぎて最高だった。これもまた名コンビです。(「NO MORE 映画泥棒」に見えるけど・・)
ダメ人間直行コースの天井投影
壁が無理なら、天井があるさ。最大100インチ投影を活かすなら、なおさら見やすい。
PicoCube X 標準同梱のミニ三脚はボールヘッドの自由雲台なので、90度倒して天井に投影できます。
本体だけで直接天井にレンズを向けて置くこともできますが、リモコンの背面センサーが認識してくれないのと、熱がこもりやすくなるので、安全面でも三脚を使った方がよさそう。
まぁ実際問題、2時間ぐらいで映画を一気見するくらいなら、再生までの準備を完了してから三脚から外して、枕もとにポンと置いて、ベッドで映画鑑賞は極楽気分。
照明などの障害物はあるものの、動画に見入っているとそんなに気にならなくなります。
何といっても、圧倒的に体が楽!プラネタリウム見ているような感覚かな。
すぐ寝ちゃうかとも思いきや、面白いコンテンツを見ていれば興奮しているし、例えば映画館のプレミアシートで寝ない人なら、これでも寝ないかと(笑)。
プライムビデオでまた「シン・ゴジラ」見ちゃいましたし。
リビングのテレビが旦那さんのアニメ鑑賞に占領されていたので、YouTube Liveで行われたドラマのライブ配信も、寝室にこもってみちゃいましたし。
なんでしょうか・・・、この生活最高だな!
旦那さんに隠れて、Netflix三昧したいからモニターと椅子を買って寝室にこもりたいってぼやいていた友達にこれを激お勧めしたい。(誰となく
ちなみに、私は持っていないけど、Nintendo SwitchをHDMIでつなげば、あつ森も寝ころんだまま体に負担がかけずにエンドレスでできるだろうな。
要するにこれ、「ダメ人間製造機」かと思われます。現場からは以上です。
モバイルにはモバイルを。スマホをリモコン代わりに
ここまで絶賛の嵐でしたが、残念なことがないわけではない。
例えば、コントロールリモコン。
大概のパネル操作はできますが、一部文字入力やログイン画面などで、マウスやキーボードが必要になるのがちょっと残念でした。(どこかに回避策がありそうだけど、探すのが超絶面倒)
せっかく本体が小さいのに、そのためだけに周辺機器を増やすのももったいない。
ただ、代替案がないわけじゃないのが救いです。
USB接続かBluetooth接続でマウスをつなぐのも手ですが、私は気に入ったのは「Eshare」でのスマホリモートです。
スマホに専用の「EShare」アプリをインストールして、指定されたIPアドレスを入力すると、本体と接続されます。(同じwifi接続下にいる場合に使用可能)
ホームパネルをスマホに表示してタップ操作できるし、リモート機能を使えば、スマホがマウスにもキーボードにもなるので、各種アプリへのログイン時にパスワード入力も簡単。
そもそもこの小さいプロジェクターを使いたい場所では、マウスやキーボードさえも邪魔でしょうから、スマホで全部解決できるならそれに越したことはありません。
マウスとして使う時には、目は投影画面を見て、手はこの画面をノートパソコンのタッチパッドに見立てて、スワイプしたりタップしたりするだけ。縦横のスクロールで画面も動かせます。慣れてくればかなり快適。
逆にスマホ画面をプロジェクターでミラーリングして表示することももちろんできますし、
「Touch」機能で画面に書きこみもできるので、セミナー時にスマホを見せて解説する時に使えます。
A4雑誌程度で折りたためるバインダー型スクリーンも別売りされているので、カフェや会議室で簡単なプレゼンする時などは、普通の通勤バッグの中に、資料とスクリーンとプロジェクターが入るって、ほんと怖い、いや便利な時代になったものですね。
あとは、そういう対面の営業やプレゼンができるような世の中に早く戻ってくれればいいのですが・・・。
やっぱり、私にはダメ人間になってもいいから、天井シアター生活が一番似合っているかもしれません。
いい経験をありがとうございました!