なぜか女子は三人組を作ってしまうのか・・。
人気ユニットしかり、ドラマしかり、日本人は「3」が好きらしい。
二人だとちょっと向き合いすぎで、四人だとかしましすぎで、集まった当初の目的からどんどん違う方向にそれてしまうことが多い。
それが三人だと一緒に盛り上がることもあれば、誰か二人が話している時にふと一人で落ち着いてみたり、三人バラバラに違うことに没頭したりと、実に変幻自在の時間軸が楽しめる。
最近、私は気の合う写真好き女子三人で集まっては、「ぼちぼちと」過ごすとても穏やかな時間に癒されている。
先週の日曜日は、そのメンバーお勧めの写真集カフェを教えてもらいランチへ。
約5000冊の写真集が読み放題の「写真集食堂 めぐたま」
恵比寿駅から徒歩10分弱。駒沢通り沿いを広尾方面に歩いていくと現れる。
一汁三菜ランチはすごくヘルシーで、マグロ漬け丼も美味しそうで、ランチに行くとまさに食堂。
とにかく室内は正面のガラス以外の壁は全部写真集の本棚。整然とジャンル別に並んでいる書店というよりはドンキのような宝探し感満載で、その迫力に圧倒されて、正直どこから手を付けてよいのやら迷った(笑)。だからまずはランチに集中!
そして、満を持して机を空けてから、食後のコーヒーと一緒にじっくり写真集を読むのが正解かなと。
ランプシェードも本の形で可愛い!
壁一面5000冊の写真集があると言っても、実際はお客さんが座っている面は取りに行きにくいので、混雑している時間帯は実質自分がいるエリアでしか選べないこともある。
逆に壁際にいるとちょっとノビしただけですぐ写真集に手が届くので、ノールックで棚から一つまみすると面白い一冊に出逢うことも。
私の真後ろにはすごい本があったぞ・・。
『THE SACRED HEART 劇場としての手術 /マックス・アギレーラ』
ドラマの手術シーンなんて目じゃない、手術中のあらゆる臓器や解剖写真までが各手術の過程に関する詳細な解説とともに掲載されているかなり衝撃的な一冊。
グロテスクなんだけど、美しさもあって目を離したいような離したくないような・・・
人の視点と自分の視点の交換会
写真集を見る楽しみは、自分の気になる写真家や好きなテイストの写真、こんな風に撮りたいと勉強したり憧れたりしてうっとりするのが至福。
いくつか自分が持ってきた写真集を振り返ると、自分が思い描くのと同じ視点を持つ写真だった。こう撮りたい、こんな風景を、こんな色で、と願うもの。
それが三人集まると三者三様の視点が集まり、急に視界、というか世界がぐわっと広ががる。超広角レンズつけて、「え!そんなところまで見えるんすか!」みたいな(笑)。
自分が向いてない所にも、楽しいことはいっぱいあるんだなぁとか思ったり。
お互いの視点と視点を交換して、これもいいね、それもいいねと話し合う時間はあっという間だった。
「ナニコレ可愛い!被写体深度すら可愛い!」
「いいわぁ、廃墟・・・ドローン飛ばしたい・・」
「今度建物解体するって決まったら、私呼んでほしいわ。廃材萌える」
パイプラインだけを追っている写真集に食いつく女子三人。
ゆるふわだけじゃ生きてけないんですよ、鉄分大事。
鉄は熱いうちにインプット
やがて、各々自分のスイッチにカチっとはまった一冊に集中。
読んでるそばから速攻スマホで購入する人、帰宅後家で注文、早々到着して喜ぶ人、小遣い残高を震えながら確認して、給料日後に発注しようと思ってる人(←私です)、様々ながらもこの日出逢った写真集を全員が購入。
なんかこう、うまく言葉にできないけど、「わーーーっ」って来た感情を忘れないように、つなぎ留めておけるように、ここからのシャッターの一回でもこの時出逢ったエッセンスが写し出せたらいいなぁと思った記念にね。
ちなみに私が決めた一冊は、竹沢うるまさんの「Walkabout」。
色が好き。目線が好き。光と影を捉える瞬間が好き。引き込まれました。
誰もがくつろいで、思い思いの時間を過ごす「めぐたま」。またゆっくりじっくり訪れたいお店でした。
この後、一行は写真の話をしながら「インスタ女子に俺はなる!(←用法変)」という合言葉のもと、とある場所へ移動したのだが、またそれは別の話。
「写真集食堂 めぐたま」(http://megutama.com/)
東京都渋谷区東3−2−7-1F
営業時間:
平日 11:30~23:00(L.O22:00)
土日祭日 12:00~22:00(L.O21:00)
定休日:月曜日