その超絶ハイクオリティと迫力で、今のところ周囲の見た人はほぼ大絶賛な映画「シン・ゴジラ」。
せっかくなので初のIMAXシアターで鑑賞してきました。
上映前のひととき。
手乗りポケモンを撮りたかったんだけど、イマイチ届かず・・・。
さて、ゴジラシリーズ、というより怪獣映画も、あまつさえエヴァンゲリオンですらちゃんと見るのが初めてなので、何の比較もできず先入観も持たず見ましたが、結論から言えば・・・
ナニコレ!やばい!
行ってよかった。映画館で見てよかった。IMAXでよかった。
久しぶりに大画面で見る意義を痛感しました。
私にとっての生活エリア(勤務地・遊び場・居住エリアなど)が、ゴジラの上陸ルートに全て網羅されていたためか、いきなり現実問題として「ゴジラがいる世界」に突き落とされた気分で終始涙目。
勤務地とか、ゴジラがビーム吐いた時の振り返る角度によっては大破してんじゃないか?
ちょっと遠いか。惜しいな。
「あーあーあーあー!もーもーもーもー!踏まないでー!それ投げないでー!」
ずっと口押さえて見てましたからね。
ウォーリーを探せ状態の豪華俳優陣の妙
たまたま鑑賞した映画館の横が、首都攻防戦の絶対防衛ラインで戦車がずらーっと並んでる設定だっただけに、臨場感さらに倍増し。
操車してるのは斎藤工だったので、「工君に守られてる♪」的なファンはいたでしょ。いたはずだ。
私の國村(隼)さんは、統合幕僚長としてゴジラ掃討作戦の無茶ぶりにも「仕事ですから。」の一言でクールな微笑み。いい。
その他総勢300名以上の豪華俳優陣の配役も、チョイ役であればあるほど、一瞬の出番を見つけられるとすごく楽しい。小出恵介はわかりやすい。古田新太、ガラ悪っ。ピエール瀧はホント自衛官顔。玄田隊長(橋本じゅん)!図書館戦争かと思いました。前田敦子はどこにいたんだ・・・・。
圧倒的な再現力と特撮技術に脱帽
私の一番の興味は特撮技術というか映像の妙という観点だったので、街の再現力が半端なく、特撮セットやCG演出と実写ロケの区別がほとんどわからないほどの超絶リアリティに感激しまくる2時間でした。
ニコニコ超会議で特撮博物館ブースで時間を忘れて写真を撮りまくったあの瓦礫のセットはこういう風に見えるのか!ホント、日本の技術って素晴らしい。
日本の技術といえば、今回のゴジラの動きをモーションキャプチャで演じたのは狂言師の野村萬斎氏。
それをわかった上で見ていたら、特に終盤の「止まる動き」はまさに芸術的な足さばきというか、静かなる凄みがある様式美でした。外国人の方が見てもわからないかもしれないけど、日本人なら「なんとなく」DNAとして伝わるものがあると思う。
いやぁ、もう一回見たい。何度でも見たい。BDが出たらメイキングから見たい。
ネタバレはしないけど、最後の作戦は「すべての鉄萌え」(鉄道だけでなく)に贈りたい。
ご馳走様でした。おなかいっぱいです。
————–*————–
週が明け、いつもの平日。
出社したオフィスビルの高層階から見える景色には、ゴジラに倒されたはずのあのビル群がいつもの通りにそびえたっている。
だけど、今見えている平和な景色こそが逆に、日本が抱えている核や戦争に対する問題から一旦時間を止めて目をそむけるために作り出した虚構の景色なのかもしれない。
少なくともあのラストシーンはそういうメッセージなのではないか?
深く考えるときりがないけど、とにかく何も考えずに見ても、何かは必ず心に残る、そんな名作だと思いました。
※「シン・ゴジラ」IMAX版は期間限定上映(~8/10)なので、せっかくなら是非IMAXで!
⇒IMAX版上映館リスト