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Canon PowerShot G3X のモニター生活が楽しすぎて、夏バテと仕事バテと格闘しながらも休日は必ず持ち歩いているので、写真ばかりが貯まり、記事アップが全く追いつかなくて困っているのぽりんです、こんにちは。(意訳:遊びすぎ)
動物園に続いて、今回はこれまた望遠が大活躍するスポーツ観戦に行ってきました。
7月18日に東京・大井ふ頭中央海浜公園・スポーツの森 特設コースで行われた「品川マラソンフェスタ2015 Summer」。
公園内の大井陸上競技場をスタートし、緑の公園を抜けて外周を回る1周2.5kmのコースを、5km・10km・15km・2時間耐久ラン・ハーフリレーマラソンと各種目に分かれて走るランニングの祭典です。
(※EXIF焦点距離の35mm換算は×2.7倍です)
一般道路を通り過ぎるロードレースと違い、公園周回はシャッターチャンスを逃しても、次に通る時までにセッティングとかアングルを見直して再チャレンジできるし、休憩出来る場所も沢山あるので好き♪
目当てのランナーが来るまでは、緑の芝生やベンチ、足元の小さな草花まで、見えるもの全てが被写体になるのが、G3Xの25mm-600mmのレンズが楽しい所です。
AUTOモードでは、被写体の動きに合わせてカメラも動かす「流し撮り」用の手ブレ補正も効きますが(左右に動く被写体には上下運動に対する補正)、わざとピントを外したり、もっと躍動感を出したいイメージ写真などは、シャッタースピード優先モードで少し低速にして遊んでみました。
さて、園内を抜け出し、外周コースへ。 ここは公園沿いを走る首都高湾岸線とその側道にかかる歩道橋の上です。 雨が降ったりやんだりの微妙な天気でしたが、それがランナーにとっては最適だったかも。もちろん写真撮るにも(笑)。晴れすぎても白トビするし、雲がないとつまんないし。
ランナーを待つ間、後ろを振り向くと東京スカイツリーが! まだまだ寄れますが、キリンさんクレーンとのツーショットを入れたかったので、これで430mm位。
まずは、標準25mmの画角で撮るとこんな距離。 いよいよ、600mmの出番ですね!
同じ場所から光学ズーム最大の25倍・600mm。 25mmで撮った写真でいうと、植込みに立つ手前から2本目のポールあたりにここまで寄れました。さすが!
「オートズーム」の魅力を最大限発揮するには練習が必要
ここまで寄っていくと、目的の被写体を探すのも、一度逃すとまた見つけるのも一苦労ですが、それをアシストしてくれるのが「フレーミングアシスト(探索)」ボタンです。
レンズ手前左にあるのが「フレーミングアシスト(探索)」ボタン。
一度探索ボタンを押し、カメラが人物の顔をとらえると、動いていても一定の顔の大きさを保つように自動でズーム倍率が前後してくれる(オートズーム)という優れもの。
ズーム中に被写体を見逃したら、カメラを降ると倍率が低くなるので、その間に被写体をとらえ直し、カメラが制止するとまたズームが戻ります。
またはオートズームボタンを押し続けるとズームが強制的に下がり、見つけたところでボタンを離すとズームが復活します(サーチアシスト)。
・・・・とまぁ、文章にすると「なんて素晴らしい機能なの!」と思うのですが、が・・・!やってみるとこれがまた難しかった(-_-;)。いや、カメラのせいじゃなくて私の技術の問題ってやつで、慣れない手順にあたふたしているうちに被写体が通り過ぎてしまうという致命的かつ本末転倒な罠!
オートズームはそもそもちゃんと動きを撮影者が追い続けられることが前提で、カメラはピントとズームを合わせる担当。その両者の息が合わないとせっかくの機能も意味をなしません。
慣れないうちは、ここでとらえたい、というポイントにピントを合わせる(いわゆる置きピン)ことで被写体を待ち構え、あとは「サーボAF」(シャッターボタン半押し状態の間はピントと露出を合わせ続ける)にして動きを追う方が私には楽でした。
光学25倍を超え、デジタルズームの領域へ。これで65倍程度です。
慣れてくると、「サーチアシスト」は超絶便利!MAXズームしてて被写体を見失っても、ボタン長押しで瞬時に倍率を低くして、とらえたら元の倍率に瞬間移動。
これは気持ちいい。くせになります。
それでも、トライ&エラーは必要で、ここでも周回コースに救われました(笑)。
これは撮りはじめから2周目でのトライ。
そしてMAX100倍ズーム。さすがに写真にノイズが目立ち、印刷するにはちょっと厳しいですが、被写体をとらえるという点においては、大満足。
小さめのサイズでWeb公開なら全然OKでは。
選手撮影だけがスポーツ観戦にあらず。様々な距離で雰囲気を切り取る
プロの試合ならともかく、ファミリーや仲間と参加しているフェス系は参加している選手だけを撮るだけでなく、会場の雰囲気も撮るのがとても楽しかったです。
すべてレンズ交換なしで撮れるG3Xは機動力が高いので、何かと荷物が多いけど動き回りたいというマラソン観戦に最適でした。
そろそろレースも終盤戦。5km、10kmと短い種目のランナーはすでにゴールし、残るは2時間耐久ランとハーフレースの選手が残る時間です。
競技場はゴールを待つ家族や、走り終えたランナーが続々と集まりはじめました。
夏のレースは暑さとの闘い。2時間中ずっとランナーに命の放水を続けていたスタッフさんがかっこよかった!
さあ、620番さん、ラスト1周! (*≧▽≦)ノシ行ってらっしゃい!
この後の感動のゴールは見ず、日陰のベンチで涼んでいたのは内緒ですが(笑)。
最後の力を振り絞り、ゴール! ランナーとスタッフや応援する人たちの笑顔がまぶしく、参加者、応援者、そして運営スタッフが一体となって、それぞれの距離が近いとてもアットホームな大会だったのが印象的でした。
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(機材協力:キヤノンマーケティングジャパン)