9/26~9/28 品川キヤノンSタワーで行われた Canon 2014年秋冬のお披露目イベント「CANON GRAND PRESENTATION 2014」と、別会場でのモノフェローズ限定開発者セミナーに参加してきました。

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発売前体験できる「CANON GRAND PRESENTATION 2014」

開場前から外には入場待ちの長蛇の列。イベントでは、10コマ/秒の高速連写とAF追尾性能が目玉のAPS-C一眼フラッグシップモデル「EOS 7D Mark II」をはじめ、プレミアムコンデジの「PowerShot G7X」、最大65倍ズームで世界トップクラスの超高倍率コンデジ「PowerShot SX 60HS」が展示ブースで実機を触れる他、写真家によるセミナーも随時開催されていました。

「EOS 7D Mark II」コーナーは、特設バスケットコートでの3on3トーナメントを開催、高速連写でのスポーツ撮影体験を存分に味わえるのは圧巻。機種への情熱と期待の高さがうかがえます。

EOS 7D Mark II の高速連写音を含めた動画はこちら

毎秒10コマの高速連写で一瞬をとらえる EOS 7D Mark II

イベント後のモノフェローズ特別セミナーでは、キヤノンの開発スタッフから、EOS 7D Mark II と PowerShot G7X のコンセプトや開発秘話などを伺ってきました。

感覚的なカメラライフを送っている私にとって、カメラ内部の構造説明などの技術論は頭から湯気が出そうでしたが、アピールポイントの技術を極限まで追求するために、開発側のこだわりと情熱はひしひしと伝わってきました。

実は私、デジカメはNikonから入り、RICOH、SONYと渡り歩いてきましたが、今回、キヤノンのデジカメ初体験。(ビデオカメラはキヤノンなんだけど)

普段使いのメインはミラーレスカメラなので、久しぶりの一眼レフカメラのサイズ感と重量にちょっと戸惑いながらも、新しいカメラ体験はいつもワクワクします。

実機を触って体験したEOS 7D Mark IIの高速連写は、すごく滑らかで静かで、小気味いいシャッター音がプロスポーツカメラマンにでもなったような(←錯覚ですw)。

押し続けるだけ撮れちゃうって、後のファイル管理で地獄は見るけど、「奇跡の一枚」があることを信じて喜んで連写しそう。

あんな早くユニットが動くのも驚きだけど、それを高速書き込みできるのもスゴイ。高速連写を実現するためには、レリーズの耐久性能やAF追尾、書き込みスピードのアップなど、 見出しにならない隠れた技術の積み重ねの結果なんですよね。

また、びっくりしたのは「フリッカーレス撮影」機能。

蛍光灯などの古い照明による目に見えない明滅(フリッカー)の周期を自動検知し、シャッタータイミングをキレイに撮れるピーク時に合わせてくれ、連写中の写真のすべてをキレイに揃えるってすごい機能です。

プロカメラマンだけでなく、一般ユーザーでも室内スポーツや各種発表会の舞台撮影などにとても有効ですね。せっかく連写でスゴイ一瞬が撮れても、露出が変だとがっかりするもの。

防塵防滴に関しては旧機種で指摘されていた甘い箇所をシーリング部材を追加。側面を開けると、防壁代わりのパッキングが端子部分をガッチリ守っていました。レンズやセンサー部分を守るのも大事だけど、こういうところから埃入りそうだもんなぁ。

あ、閉めないと無意味ですけどねっ。 

⇒EOS 7D Mark II スペシャルサイト

プレミアム体験を思い出に残す PowerShot G7X

かたやPowerShot G7Xは何と一人一台のモニターの機会をいただき、そのままお持ち帰りさせてもらいました。
重量級の7D Mark IIと真逆で、G7Xは手乗りサイズのコンデジですが、その性能と画質はしっかり重量級。しかも実際コンデジにしては重いけど、何が詰まってるんでしょうね?でもフットワークはこの上なく軽い。魅力的な一台です。

F1.8という明るいレンズ(手ブレしにくく暗い場所にも強い)に、1型CMOSセンサーによる高画質化で、満足感は世のコンデジを凌駕します。ミラーレスとの違いはレンズを交換できるかどうかという位なのかな?
光学4.2倍ズーム、焦点距離24-100mm、マクロも最短レンズ前5cmまで寄れるので、日常撮りはほぼカバーでき、フットワーク最重視(特に旅行)の場面には最強な武器となり、風景や食事などの思い出を余すところなく持ち帰れそうです。

現在、キヤノン×WOWOWのコラボ企画「映画を巡る旅」という、映画の名シーンの舞台になった風景を G7X で撮影したspecialサイトが公開されており、WOWOWでも映画の放送直前に『映画を巡る旅〜写真家がとらえた名画のロケ地〜』も同時に放送されます。見るだけでもプレミアム体験できそうですが、実際に G7Xを持って出かけたくなりそうでヤバイ・・・

今やチルト液晶は常識ですね。180度立ち上がるので自撮りも楽々ですが、ローアングル撮影時は液晶が上を向くけど、ハイアングルを撮りたい時に液晶が下を向かないのが少し残念。真下を撮る場合は、カメラと一緒に真下を向く以外は、液晶を90度立ててカメラを逆向きに持たねばならず、背面ボタンが使いづらいかも。

早速、モニター機でサンプルオブジェを実写。AFも早く、発色も鮮やかでとても快適でした。モニター期間中に物撮りや風景など様々なシチュエーションで使うのが楽しみ。
また、「PowerShot N」で話題となった、1回のシャッターで6種類のアレンジが楽しめる「クリエティブショット」も搭載されているので、これも楽しみです。

カメラの購入意義は何を残したいのか?

今回体験してきた7D Mark IIや G7Xは魅力的なカメラだけど、決して安い買い物ではなく、「嫁の稟議が降りないと買えない・・・(-_-;)」という声もチラホラ。7D Mark IIはボディだけで20万、PowerShot G7Xも65000円前後での実売予定ですもんね。

興味がない側(主に妻)にしてみれば、野鳥、鉄道、スポーツに強いってったって、どれも非日常だし、「子供の運動会、発表会だって年に1回ですけど、何か?」と一蹴されて終わり。

でも、そういう奥様方だって、生活に必要不可欠な冷蔵庫や、好きな番組録画を貯めたいHDDレコーダーには同じ額を結構あっさり出すわけです。

判断基準は何も生活に必要・不要かだけでなく、心を揺さぶられるかどうかなんじゃないかと。

一枚一枚を大切に撮ることも大事。だけど、この一瞬しかない表情やチャンスを逃さないのも大事。そしてそれを見られる喜びは一番大事。

このカメラを使って得られる喜びがわかれば、それは1年に数回でもこのカメラは購入意義があることになります。

「沢山入って丁度よく冷えて使い勝手抜群、その上エコ!」
「全チャンネル録画でどんな番組も見逃さず、好きな時間に楽しめる!」に、
「家族やペットの最高の笑顔が見られる!」 が負けるはずがないし、
「野鳥も見ないし、電車も撮らない!」なら、一緒に行って新たな世界を教えてあげればいい。

私も以前は一人で撮影に出かけていましたが、最近はよく夫婦で撮影スポット巡りをしています。あまり写真に興味がない彼もだんだん面白くなってきたみたいだし、家族で出かける機会が増えるのはいいことですよね。(一種の長期計画ではありますがw)

そんな風に伝えられれば、カメラの購入以前の問題として、家族の結束が固まるのは必至。

(ただしね。ぶっちゃけ買ってしまえば「あとは奥さんを連れてくより一人の方が楽」とかそんな本音は心の中にしまってくださいよ?)

PowerShot G7Xだって、メインターゲットは旅行大好き、お金持ってる(?!) 40代男性と聞きましたが、旅行大好き属性と言ったら30代女子だって黙っちゃいない。自由を謳歌しまくって初婚年齢上がり放題な位海外行ってますよ・・・

プレミアムなカメラは、プレミアムな非日常体験を収めるだけにあらず。
自分の生活を豊かにするために開けたことのない部屋を開ける鍵なのかもしれません。ならば、誰にだって買う意義がある。私はそう思いました。

何を言いたいかって、要は、欲しいってことですよ!

まぁ、まずは持ち帰った PowerShot G7X で日常を違った目線で切り取り、それを返すと今度はいよいよEOS 7D Mark IIのモニター生活がスタート。
芸術の秋、物欲の秋、キヤノンの秋が始まりますので、また実写レポートなどをボチボチあげていきますね。
その後ミイラ取りがミイラになるかどうかは、また別のお話です。

次の記事:【実写画像】Canon EOS 7D Mark II ラジコンヘリで高速連写体験


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