今朝テレビを見てたら、ものすごくそそられる展示を紹介していたので、早速行ってきました。

「東京の微地形模型 TOPOGRAPHY MODEL TOKYO」です。
国土地理院のデータを基にして、東京の地形を忠実に模型にしたものの展示です。

場所は、東京・神保町の建築関連書籍専門書店「南洋堂書店」4階の「N+ GALLARY」。

部屋の真ん中には1.5m四方の白い塊に東京の詳細な地形が刻まれた模型があり、それを囲み小さな椅子がポツポツとあるだけ。みんな座って、ただただその地形を見つめています。

皇居の周りには深い堀があり、上野の台地の横にはくぼんだ不忍池、渋谷はまさに深い谷の底・・・。あんなに建物が立っていて、平地に見える都会がこんなにデコボコしてたなんて!

建築関連書籍の書店で、メガロポリス東京の建築物を全部取っ払って自然の大地を見るって、すごく大胆かつロマンチックな展示ですよね。

昔、六本木ヒルズのオープニング展覧会で見た大東京ジオラマは建物を忠実に再現していて圧巻でしたが、これは何もないのに不思議と見入ってしまうのです。

しばらくすると、この地形の模型の上にJRや東京メトロの線路、首都高速や主な幹線道路マップが投影されて、よりわかりやすくエキサイティングな展示と早変わり。

毎日メトロでこの大地の下を通り抜けていると、こんな起伏は想像を絶します。

とても興味深かったのは「SEA LEVEL(海抜)」表示。最初真っ白な模型が、海抜が上がっていくにつれて、低いところは黒くなっていく様は、もしここに2年前のような津波が来たら、どこから沈んでいくのか・・と想像しながら見てしまいました。

白く残ったのが海抜41m場所。つまりこのエリアで一番高いところです。どこだと思いますか?
これは新宿西口の新都心~東京都庁エリア。明治時代には淀橋浄水場があった場所です。
水が高い所から低い所へ行きわたるように高台を選んで作られたそうですよ。

これは江戸時代の古地図の投影。江戸城と周辺の大名屋敷群の存在感はさすが。
月島とかお台場とか芝浦なんてまったくもって海の底です。
続いて、現代ではもう見えない失われた川(暗渠)やお堀の跡地などもわかり、あらためてその上を歩いて探して見たくなりました。
まさにタモリ倶楽部状態(笑)。

その他書店展示らしく、建築や地形に関する本とその中に出てくる参照地点の紹介もありました。

映像は約15分程度で、少しのインターバルを挟んで繰り返し流れているので、いつ見に行っても大丈夫。興味がある方は是非のぞいてみてください!


『続編-東京の微地形模型 TOPOGRAPHY MODEL TOKYO 2 』展
http://www.nanyodo.co.jp/nplus2/tm_tokyo2_5.html
会場: 南洋堂書店4階 N+ 入場無料
〒101-0051 東京都千代田区神田神保町1-21
■毎週土曜日のみ開催 Every Saturday
開催時間 14:00-19:00


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