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「根性でレンズ数本持つよりは、デカいレンズ一本で何でもアリって楽チンじゃん」。
略して「コンデジ」、FUJIFILM X-S1 のレビュー2本目は、実写画像を交えた感想など。
ご存じ東京スカイツリータウン周辺をふらふらと散歩しながら撮影してきました。
【写真はすべてクリックで拡大します】
スカイツリーの全体像を見るには、隣に流れる川の橋一つか二つ遠ざかると他の建物との比較も出来て、よりデカさを堪能できます。ちなみに、川に逆さツリーが映るのはもう一つ分遠ざかった橋かな。
ここまで遠ざかっているのに、X-S1の望遠MAXにすると、もう少しで「誰が登ってるか」とかわかってしまいそうで怖いです。下手なコトはできませんよ・・・(-_-;)。
いえ、独り言です。
スカイツリーを見上げすぎて首が疲れてきたので、たまには下を見るのもいいです。川もキレイに整備されて遊水公園化してます。んー、あれは噴水か?
あー、噴水ですね。近くにいって見に行く手間が省けました(笑)。やっぱ、便利だなぁ、600mmズームって。
スカイツリーのお膝元のショッピングモール「SORAMACHI」にいると、もはやスカイツリーは見上げるどころか、直角に首を曲げないと先端すら見えません。
隣にオフィスタワーが接近しているので、そのガラスに映るツリーを干渉するのもなかなかオツなもの。
ちなみにここは、SORAMACHI 6階にある超人気牛タン屋「利久」のテラス席。
直射日光さえ当たらなければ、ここはとても気持ちよく食事ができ、夜もテーブルキャンドルで雰囲気がありそう。
X-S1は望遠だけではなく、接写1cmのスーパーマクロが付いているので、風景を写したと思ったら、その直後レンズをシュっとしまって、ググっと料理に寄って、バシャっと美味しそうな写真も撮れるわけです。
眺めがいいテラス席とかに座ると、距離感が違う被写体をいろいろ写したくなるので、レンズ交換の手間なく1cmから数百メートル先までを網羅できるカメラは便利極まりなく、料理を待つ時間も楽しくて楽しくて。
街歩きするときは、もうカバンにしまわずに、ストラップたすきがけで歩いた方がラクチンですよ。
や、別に「デカイ」からカバンの出し入れが面倒くさくなるとか、そーゆーこと言ってるんじゃないですよ?遠近両用できるってことは、それだけ被写体の選択肢が広がって撮るのに忙しいっていうことです。
夜の繁華街も明るく映るのは、ネオンの華やかさだけじゃなく、FUJIFILM特有の「EXRオート」の成せる技でしょうか。
対して、手持ちでAUTOだけでは中々難しいのは、夜景撮り。
新宿駅南口サザンテラスに三脚を立てて、電車の流れを撮影してみました。
シャッター速度を4秒にして電車の明かりを線にしてみたり、ホワイトバランスを青くして夜景の明かりを幻想的にしてみたり・・・、AUTOだけじゃなくて自分好みに設定調整することも、わかりやすいボタンやインターフェースで、あまり苦ではありませんでした。
ネオンが明るい街中だけでなく、殆ど手元が見えない暗がりでの撮影でも、レンズ交換がないという利点が役に立ちました。
FUJIFILM X-S1の感想まとめ
X-S1の一番のアドバンテージは、やはりその焦点距離の幅広さだと思います。
一眼レフカメラでこの幅を網羅するレンズを揃えるとなると、標準キットレンズの他、マクロレンズと望遠レンズ(しかも600mm超なんてプロ用バズーカかよっ!)と3~4本を同時に持ち歩かなければいけないことを考えると、本体が多少大きくてもレンズ交換の手間と重さに比べればなんのその。
また、その楽さゆえに、「撮りたい」という瞬間を逃さず、もっともっと撮りたくなるという楽しいカメラ。
室内・室外・遠景・マクロ・昼間・夜間・・・オールマイティに撮れるなら、旅行などの道中スナップだけでなく、出かける前から準備アイテムとか時刻表とかを写したり、帰ってきてからのお土産開梱とか、疲れて脱ぎ捨てた洋服とか・・その旅行の思い出全部をフォトブックなどにまとめたくなりました。
反面、X-S1で気になったのは、マルチアングル液晶。
動くことは便利なんだけど、その角度がイマイチ中途半端で、思いっきり上からとか下からとかのアングルにしようとするとまだ見にくい。せめて直角には曲がってほしかったかな。また、縦位置に対応していないのもちょっと残念。
FUJIFILM機にはお馴染みになってきた拡張機能「ぼかしコントロール」も装備されてますが、X-S1は望遠に強くてそれなりにボケを作りやすいので、あまり活用する場面はなかったです。
また、これはFUJIFILM機全部に言えることですが、もう少し画面の切り替えが早くなりませんかね!(再生時とか、撮影プレビュー時とか)。一瞬ぼやけるので撮影失敗したかと思うくらい。ちょいイラっときます。もう慣れました(慣らされましたw)が。
画質・画角の多様性は一眼レフには負けるし、携帯性で「真の」コンデジには負けるという、どっちつかずのX-S1ですが、私の結論は、「一本あったら素敵!」なカメラです。
このイイトコ取り感にハマる人、他にもたくさんいるんじゃないでしょうか。
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(東京カメラ部株式会社 みんぽす運営事務局)