4月28日。72回目の父の誕生日に、「新しいiPad」を贈りました。

ここ数年、病気などで入退院を繰り返すようになった父。
最初の頃はノートパソコンを病院へ持ち込んだこともあったようですが、最近ではその元気もなく、でもネットとか見られたらいいのになぁと思っていたようで、こういう時こそiPadの本領発揮なんじゃないかと。

前回の入院の時にちろーっと探りを入れてみました。
「iPadみたいなタブレットがあると病室でネット見られるのにね・・」
「んー。そうだねぇ。(あれ、あまり乗り気じゃないか)」

私の持っているSonyTablet Pも見せてみたけど、反応は薄い。やっぱりタブレット自体に興味がないのか?

「あったら欲しい?」
「んー。・・・・43000円かぁ・・・」

バリバリ気になってんじゃん!( ゚Д゚)ゴルァ!!
Wifiモデル16GBの値段完璧じゃん!

というわけで密かに購入確定。密かにというかめっちゃ匂わせてのですが・・。
贈呈はGWの帰省を父の誕生日に合わせて、その前に銀座のAppleストアで購入しました。

基本は自宅の中での利用ですが、今後の入院や外出などに備えてのWifi+4Gモデル、動画やアプリはあまり貯め込まないだろうということで、16GBに。
ストアで基本設定中に少し触りましたが・・・まぁ、キレイだことっっ(つд⊂)エーン。
欲しいっ!私が!
スタッフにも「娘さんがもう一台買って、常に万全のサポートしてさしあげたら!」と言われましたが、
大丈夫です、隣の家には iPhone持ち、元Mac愛好家(今は時代と仕事に負けてWindows派)の兄がいますから・・・。
多分、

「めっちゃ嬉々として」

サポートしてくれることでしょう。

そうはいうものの、父は本当にiPadを使ってくれるだろうか?アプリとかダウンロードできるだろうか?
何か基本的なアプリとか見繕ってセットアップしておいた方がいいんだろうか?
まぁ、「家電女子」を育てた父なので、パソコン歴もガジェット歴も長く、昔は帰省するたびに父の周りには「何らかの箱」が増えていたので、すぐ使えるようにはなると思うんだけど、何せ病気で気力が落ちてるからなぁ・・・

そんな心配のもと、Facebookで仲間に「何かオススメアプリない?」と聞いてみましたが、逆に「年配者をバカにするなよw!心配しなくてもやるときゃやる!」と怒られました(笑)。

そうですね。気力が落ちているからと言って、こちらから過保護にサポートするのではなく、落ちているなりの欲求や活用方法は自然と自分で探し出すのかもしれないし、楽しいガジェットを手に入れてまた気力がガンガン湧いてくるかもしれない。

父のガジェット力を信じて、メールアカウント設定したのみで、そのまま渡すことにしました。
せめてもの追加プレゼントは、2年保証のAppleCare+と、ムック本「新型iPad完全ガイド」とスタンド式カバー「TUNEWEAR TUNEFOLIO for iPad」です。

ムスメ、奮発しました。

意外に母の反応と使い方が新鮮だった

帰省前に母には「iPad買ったから」と一言言っておいたせいか、帰省すると Macな隣の兄一家(嫁も子供たちも)も「来た?ついに来た?」とみんな待っていた様子(笑)。みんな知ってるんかい!
もったいぶりもせず、もう早々に渡しちゃいました。

父の反応は相変わらず薄いもので、第一声も「重いな・・・」でしたが、
それでも一瞬( ̄ー ̄)ニヤリと目が光ったのを私は見逃しませんでした。

案の定、Windowsパソコンとは勝手が違うのかネットブラウザを開いても、「戻る」とか「ブックマーク」とか普段やりなれていることがすぐにはわからなかったようで、見ていても「それはココ!」「これはこっち!」とか教えたくてうずうずしましたが、あえてそこは黙って放置。
私がいつもそばにいるわけじゃないので、いろんなトライ&エラーで理解を深めてってもらうしかないんだしね。

その後も母と二人でいろいろ触っていたので、ほっておいて別の部屋に行っていた私。
しばらくして戻ってみると、母が意外なツールを開いていました。「カレンダー」

今まで手帳や部屋のカレンダーに予定を書き込んでいたものを、iPadにすべて入力したいようです。
家でじっと療養生活を送る父とは反対に、地域の役員やダンスのインストラクター、趣味の習い事と、70代にして平日の予定びっちりの母。父のリハビリや通院を加えると平日はほぼ休みはありません。

そんな家を留守がちの母の予定が父にもすぐにわかるように、そして毎週のルーチンワークの予定記入が楽なように、ということでiPadのカレンダーは掲示板代わりにすぐ役立つことでしょう。

母が使うツール

その他、言わなくても使い始めたツールが「連絡先」、「メモ」、意外に「YouTube」(笑)。
連絡先は父と母共通のアドレス帳として使うそうです。
あと、「マップ」も拡大したり縮小したり、うちの近所を見たり、旅行で行った他の県をぐるぐる見て回ったり・・・すごく喜んでました。

「ここのロッジに行くには大変だったのよぅ。山道が厳しくてねえ」なんつって長野県のマップを見たりして、思い出話で盛り上がったり、
新東名のICと今までの東名ICではどっちが最寄なのか・・・(笑)という疑問がやっと解決したり。

また、父はいつも食べたい料理のレシピを「クックパッド」で印刷しては、母に渡して「この通りに作れ!」と言うので、これからはiPadをキッチンに立てて・・という使い道も増えるのかもしれません。

いずれにせよ、iPadの使い道は、「母が父に」「父が母に」と、二人をつなぐいいツールになりそうな予感。

すぐにネットだ、アプリだ、クラウドだと、新機能ばかり気にして、「iPadなんて年配者にはむりむり!」と決めつけているのは、それを使いたくても使えない若造のあがきで、本当は年配者だからこそ思いつくiPadの使い方がまだまだあるのかもしれません。

今後も、最小限のサポートにとどめて、どんな使い方をしていくのか、興味深く見守っていこうと思っています。

使っている間は、毎月毎月ムスメが基本料払い続けるからねっ!飽きたら私に戻してくれればいいからねっ!
(持てない負け犬の遠吠えwww)


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