GWももう後半、いかがお過ごしでしょうか。
私はダラダラと過ごしていると思われがちですが(ブログ更新が滞ってるだけ)、意外と生きてます。
昨日は頭と目へのインプットの一日。
毎年恒例、渋谷ヒカリエの東京カメラ部写真展を堪能した後、ヒカリエから見える銀座線の線路切り替え工事を見て鉄分補給、その足で東京駅新幹線口での「よつばと!原画展」へ。
2年半ぶりの最新刊とあって、世間の待ってたよ感半端なし。GWの民族大移動を支える新幹線3路線が交差する乗り換え口ほぼ全部の柱への生原稿展示という大展開は、ファン以外の観光客も絶えず足を止めて見入っていた。
本当はこの後軽くお茶して帰るつもりだったけど、地下鉄へ乗り換える前に通りかかった「東京ステーションギャラリー」で隈研吾の展示をやっていることを知り、速攻入場。
『くまのもの 隈研吾とささやく物質、かたる物質 -Kengo Kuma: a LAB for materials』
世界的建築家、隈研吾氏の過去・現在・未来のプロジェクトの数々を、主要なマテリアル(竹、木、紙、石、土など)の観点から分類・整理した展示。ナニコレおもしろすぎる。
会場内は、これまでの建築やプロジェクトの模型や設計図、写真、建築資材などが素材セクションごとに展示され、すべて撮影OK。(動画はNG)
建築に詳しくなくてもずっと見ていたくなる美しく独特な造形は、まぁ言うまでもなく「インスタ映え」する。
老若男女問わず、みんな写真を撮っていた。
この中で歓声が響き渡るまであと2年。
多分開業前にはまず「タモリ電車倶楽部」が入るね、間違いない。
ヒカリエから建設現場を見てきたばかりだったので、あれがこうなるのかと感慨深い。
この展示は、ただ外観を見るだけでなく、模型のいろんな角度から見ることによって完成イメージそのままの臨場感を感じられるのが感動。是非自分の目線での写真を撮ってみてほしい。
隈デザインは外観の奇抜さだけでなく、中からの眺めや陰影の入り方が計算しつくされていて、模型だけでもご飯何倍もいけそうなのに、完成したらもう・・・命の危険が。
建物だけじゃなくて、周りの木々や水面、そこに至るまでのアプローチ込みでの芸術なんだろうなぁ。
この展示が面白いのは模型だけでなく、モックアップ(実物素材による原寸大の部分模型)から感じる質感だ。
「竹」「木」「紙」「土」「石」「火」「金属」「膜/繊維」という10種類の物質(素材)は、建築から空間演出、その場の空気の匂いまでつかさどる。パーツ単位で見ることで表面の艶やしなやかさや硬さが感じられ、全体像と見比べると、それぞれの印象が違って見えるのがまた面白い。
また、東京ステーションギャラリーという、百年前の東京駅のレンガ造りの空間を使ったロケーションがまたいい。
東京駅を設計した辰野金吾氏と未来の東京のシンボルを作っている隈研吾氏のコラボ展のようにも思えてとても味わい深かった。
この隈研吾展、2か月の会期があったのに、今まで気が付かなかったのは絶望的な不覚。
知っていたら2度3度通ってじっくり味わいたかったのに・・。デブ出不精の私のバカ・・・orz
明日5/6(~18:00)まで。入場料1100円は決して高くないと思う。