Amazonと楽天、2大勢力の電子書籍リーダー発表で、急激な盛り上がりを見せている電子出版業界。
特に楽天の「kobo Touch」は、「日本語版Kindle」の詳細発表がある前になんとかシェアを確保しようと、ニュースの特集、新聞一面広告とか、ものすごい広告露出ですよね。
しかも今週末の「東京国際ブックフェア」という絶好のタイミングでの読書好きへの売り込み。
これは、7月19日の発売までにはだいぶ予約数が伸びるんじゃないでしょうか。
【速報】koboブルー予約ポチ。やっちまったなぁ。
— のぽりんさん (@noporin) 7月 7, 2012
そうTwitterでつぶやいたところ、速攻ツッコミの嵐(笑)。
「SONY Reader持ってるやろが!」
「ボケたかと思った」
「ネタですね、わかります」
いや、まぁ、確かにブログネタにはしますが(笑)。
でも、私は電子書籍生活が好きなんです。
まだ延べ2か月にも満たないユーザー歴ですが、その便利さと読みやすさにはどっぷりとハマっています。
「本を読む」ことが好きなら電子書籍リーダーは“買い”
矛盾するようですが、私は本屋が大好きです。大きい本屋が近くにあると入り浸るし、東京駅近くの丸善本店なんていった日にゃ、多分一度も手ぶらで店を出た試しがありません。
家には油断すると無限に本が増殖して埋もれそうになるところを、うまい具合にお金とスペースの上限が抑えてくれますがね(;^ω^)。
捨てても売っても空かない本棚を見ながら、「全部電子書籍になったらどんなにスッキリするだろう」と何度思ったことか。
幸い、私は本の装丁や紙の風合いに、そんなにこだわりはなく、「読む」ことが好きなんです。
中身さえキープできて、より読みやすいメディアがあるのなら、デジタル化は願ってもないこと。
「本が好き」な人だと、こうはいきません。
本の表紙、帯のコメント、カバーの裏表のつながり、紙の書籍だけにあるレアなあとがき、紙をめくる音、そして紙の匂い・・・。
すべてが相まって「読書」な人もいるわけですから、電子書籍という選択肢は浮かばないかもしれません。
「電子書籍は風情がないんだよぅ」 そんな声も聞こえます。
どこに風情を感じるかは個人の感覚なので、どちらとも言えません。が、私の場合は「SONY Reader旅企画」に参加したり実際ユーザーになってみて、より本の楽しさと身近さを実感しています。
風と匂いを感じるテラスでも、そぼ降る雨を眺める室内でも、人と音に揺られる電車の中でも、私は確かに本を読んでいます。
「このちょっとの待ち時間、本でもあればな・・・」という時に、いつもバッグの中には自分の本棚があるんですよ。
電子書籍リーダーを選ぶなら自分のライフスタイルと相談
ブックリーダーだけでなく、PC、スマホ、タブレットとあらゆるガジェットで対応が進んでいる電子書籍。
私が選んだのは、「SONY Reader PRS-350」という5インチ文庫本サイズのブックリーダーで、Wifiなし、Webブラウザなし、音楽再生もなし。
「Reader旅企画」では、全部乗せの6インチWifiモデル「PRS-T1」をモニターし、その良さを分かった上で、あえてのスペックダウンです。
私がPRS-350を選んだ理由は、
・Wifi→外で本を購入することはめったにないのでいらない。Webはスマホで。iPodだって通信ついてないじゃん!
・音楽→容量を本に費やしたいのでいらない。聞くなら音楽プレーヤーで。
スマホは、画面小さすぎ。タブレットはカラーがキレイだけどまぶしすぎで、かつ重い。
というわけです。
これはあくまで私のライフスタイルであり、きっと真逆の人もいるでしょう。
機能の有無は、機種の優劣ではなく、目的の違い。
電子書籍デビューを考えてる人は、「自分がどこでどうやって使うのか」を考えてから選んだ方がいいですね。
コンテンツの数じゃなく、好きなコンテンツがあるかどうか
楽天koboの特集とかみると「コンテンツは世界で240万冊、日本語3万冊で世界最大級!」という数字だけが躍ってますが、読みたい本は出るのか、今後はどーなるのかまだまだ未知数。
「本と言えばAmazon」が出すKindleだって全くわかりません。
先発のSONY Readerは、5万冊以上のラインアップがあっても、「コンテンツが貧弱すぎてつかえねぇww」という意見もたくさん聞きます。
そりゃ、出版されてる本が殆どそろうAmazonとは違うでしょうよ。すべてそろってるわけじゃあるまいし。
そこらへん、ゲームハードと同じだと思うんですよねぇ。
Nintendo DS、PSP、Xbox、Wii、PS3・・・・どれが面白いんだっていうよりも、好きなソフトが出るかどうかですよ。
私には縁がないと思っていたXboxでも、次作ドラクエがXboxから出ると言ったら私は迷いなくその一本のために買うでしょう。
この先、使わないだろうなと予感がしても(笑)。
ここから先は、ハードより、コンテンツ業界に大いに期待したい。
この動向次第では、私は喜んで複数のリーダー持ちになるでしょうし、その可能性を模索して、2台目のブックリーダー「kobo」を今日予約しました。
多分、Kindleもこの先買ってしまうんだと思います。
コンテンツ出てから考えるんじゃないのかよ!
・・・でーすーよーねー(´-∀-`;)。
それはそのぅ、壮大なる親心で、「まったく家電女子はしかたないなぁw」で片づけてもらえませんかね(笑)。
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