私の作業部屋兼趣味部屋は家の北側に位置し、夏は暑く冬寒いという天然の冷暖房完備で、いつも私に人生の厳しさとそれに耐えられない自分の甘さを突きつける修行部屋だ。

この部屋には私の趣味のすべてが置いてある。
パソコン、カメラ、音楽・映像メディア、写真集、書籍・・・etc.

本心はできるだけここで過ごしたいし楽しい時間に浸りたいが、最近あまりここにいつかなくなったのは単なる室温問題だけではない。
住まなくなった古民家が朽ち果てるように、部屋も過ごす時間が少なくなれば環境に構わなくなり、単なる物置部屋と化してくる。

通販品の段ボールも開けたまま、ガジェット類のケーブルも絡まり、探し物も「あれ、どこにあったけ?」と探す時間が増えてくる。

いくら散らかってても自分では何がどこにあるかわかる・・・そんなのは怠け者の大嘘だ。自分でも絶対わからなくなるって。

そろそろ本腰を入れて部屋を片付けるか・・・。そんなこと月に一度思いながら今年も暮れてゆくなぁと思っていた昨年2018年末。

ブロガー仲間のirohaさんが整理収納アドバイザー1級を取得し、晴れて2019年から整理収納のコンサルティングサービスを開業すると聞き、「この部屋!練習台でもなんでも使ってください!」と申し出て、開業前に整理収納サービスを受けてみた。

とはいえ、いくら友人であってもそこはプロの仕事。
私も一顧客として真剣に相談し、彼女もそれはもう母より厳しく、残酷なまでの笑顔で「やりましょう(にやり)」と私の修行部屋を快適な異空間に導いてくれたのが、この記事のトップ写真である。

この部屋がどうやって変わっていったのか?整理収納サービスとはどんな作業内容なのか?今後受けてみたい人の為に少しレポートを残しておこう。

コンサルティングで「自分を知る」

作業前のパソコン部屋

整理収納サービスは、一緒に部屋を片付けるという単純作業ではなく、まずは徹底したコンサルティングからスタートする。しかも1時間も。

散らかり放題の部屋を前にして、え?コンサルにそんなに?もっと片付けに時間を・・・と思ったのは最初だけ。
後になって思えばこの時間が一番大事だったように思う。

現在ここがなぜ散らかっているのか、今後どう過ごしたいか、それを維持するにはどうするのか、単なるノウハウ本の理論講義じゃなくて、プロフィール(家族構成、生活サイクル、趣味、趣向、性格、アレルギーの有無など)などのインタビューを通して、もうほとんど人生相談じゃん!的な世間話にもなりつつ、その人とその生活に合った方法を一緒に模索してくれるのだ。

整理収納作業でモノとココロを整理する

さて、いよいよ実作業。この日体験したのは2.5時間。(実際はサービス内容によって異なる)
一番機材が多くとっちらかっているカメラ関係に的を絞り、作業目標を2つ決めた。

  • 部屋にブツ撮りスペースを作る。
  • 機材の位置を決め、取り出しやすくする。

いや、今までしてなかったんかい!というご批判ごもっとも。
なかったからこうなっているのです。

目標をアドバイザーと共有し作業開始。
もちろん便利屋の掃除サービスではないので、率先して動くのは常に自分。

まずは、モノの場所がわからなくなっていた棚からすべての物を出し、必要・不要を区別して、不要なものを取り除く。

そもそも「整理整頓」とか「片付け」とか、部屋の掃除全般に何となく使っていた言葉はそれぞれ違う意味があるらしい。

整理:必要・不要を区別し、不要なものを取り除く
収納:使っているものを使いやすい状態にする
整頓:メンテナンスして見た目よく整える
片付け:使ったものを定位置に戻す
(コンサルティング資料より引用)

整理をしないから、モノがあふれる。棚がなくなれば床に置く。
ただルンバが動くからと、とりあえず空いてる机の上にわさーっと物を積み上げる、定位置にモノがないのでまた探す・・・今までの私は「整理整頓」も「片付け」も何一つしていなかったことになる(笑)。

出し切った荷物の中から、紙の資料、ソフトの空き箱、ノベルティなど完璧に要らないもの、箱の中身だけを残せばかさが減るもの、年賀状やプリント写真など思い出だけにとどめておくのなどと仕分けた後は、上の写真で言うと必要なものは左の箱に収まり、右のローテーブルに積み重ねたものは全部不要だった。

自分だけだと脱線しがちなこの作業、モノに感情が入らない第三者の判断を聞きながら、冷静に、でも最後は「ココロが痛まないかどうか」とか自問しながらやり進めると、思いのほか捨てられる。

本当に必要なのは何か?それは何も「モノ」だけの話ではなかった。

大事なのは維持するための導線づくり

棚の中段が全部空き、まずは念願のブツ撮りスペースを確保。
今後照明やバックスクリーンなど機材をそろえるのが今から楽しみ!
もともとこのワイヤーラックを使い始めた時からこうしたくて、わざと中段の棚の間隔を広くしたのにここまで何年・・・。

その後は、ここで撮影するのに出し入れしやすいような機材やケーブル・三脚の収納位置を決めていく。

実際にどんなブツ撮りをするのか、物を持つ利き手はどっちか、姿勢は座るのか中腰か、三脚はどこで使うのか、・・・・実際の導線を考えながらモノの定位置を探るので、一度決まれば自然に手が動き、そこにないと気持ち悪くなるらしい。なるほどねぇ。

ここから先のビフォーアフターは、irohaさんの公式Webサイトに掲載頂いた。
恥を晒してはいるが興味ある方はぜひ↓
⇒整理収納サービス 「IROHA@HOME」>パソコンスペースの整理収納実例

時間いっぱいまで空間コーディネート

一つ目標をクリアすると、作業のモチベーションは加速する。
断捨離もアドバイスのおかげでかなり大胆に素早くできたのでまだ時間には余裕があった。
PC周りは小物が散乱しているものの、無駄に広い机のせいかそんなに困ってなかったが、写真の現像(レタッチ)作業では滞在時間も長く、もっと快適に落ち着く空間にしたかったのも事実。

そんな本音を見事に見抜かれ、「残り時間でここの導線も何とかしませんか」とのご提案。

とりあえず、PCに繋がっているもの以外はすべて排除し、置くものを考える。

PCの近くにはプリンタや各種用紙、アクセサリー他PC作業で必要なものを置くという固定概念と惰性を振り切って別のワゴンに移し、スペースを確保。そもそもプリンタなんぞ写真プリント以外年に数回のコピーや年賀状(それももう今年廃止した)時期にしか使っていない現状を見て見ぬふりして、本当にスペースの無駄遣いをしてきたんだなと痛感。

「目標は落ち着く空間」
私がココロ癒せるものを置くべしということで、お気に入りの写真集や星野源のファンブック、何度も読み返す小説など、デジタルとは真逆なアナログなモノ達と、落ち着く岩塩ランプなんぞ置いちゃって、コーヒーやおやつを置けるスペースも確保した。

⇒パソコンスペースのビフォーアフター

一番大事だったのは「ここにいたい」という気持ちだった。

自分とモノを見失いそうになった時の心強い味方

こんなことは自分でできる。
そう思う人は多いし、そうすればいい。
でも、私は自分に甘い。そんな人もきっと多い。

完璧な自問自答は難しく、何か新しいことを考えたり始めるきっかけ作りが欲しい人は今回の「整理収納サービス」は本当に有効なサービスだと実感した。

似たようなサービスが色々あるとは思うが、irohaさんの誠実な仕事と的確なアドバイスは、友人からの贔屓目をひいても心からお勧めできる。

彼女の「整理収納サービスのIROHA@HOME」は昨日2019年2月9日、めでたく正式オープンを迎えた。
オープン記念として、このブログ読者にも割引サービスをいただいた(下記参照)ので、この記事で少しでも関心を持った方は、ぜひ一度Webサイトをのぞいてみてほしい。

ちなみに・・・。
サービスを受けてから2か月ちょっと、いまだにキレイなままの状態で現状維持。
べ、別に寒くて使ってないだけ、じゃないんだからねっ!
進化予定のブツ撮りスペースの今後はまた別の話。

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整理収納サービスのIROHA@HOME
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