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先日の「ル・ボラン カーズ・ミート2018」でKENWOODさんから機材提供いただいたドライブレコーダー「DRV-830」、いよいよ発進です。

仕組みはシンプル、本体をフロントガラスに接着し、標準付属ケーブルをシガーソケットに接続すれば、あとはエンジンONとともに録画が始まります。
ただそれだけなんですが、邪魔にならず、見栄えがすっきりして、できればシガーソケットはUSB充電に使いたいし、せっかくなら駐車中録画などフル機能も使いたいし、ということで別売りの専用ケーブル(CA-DR100)も買って素直にカー用品店に持ち込みましたよ、えぇ。

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それはもう、車から生えているかの如くきれいにつけていただき大満足。

今回のような持込取付の場合、最寄りのイエローハットで、取付工賃+常時電源加工で約13000円(ケーブル別)でした。
よくネット通販で安い時に購入しようと思いがちですが、持込価格は店舗購入時より倍近く違うので、自分で取り付ける自信がない人は、総合計の価格を比較検討しましょう。

 

DRV-830と初ドライブ!高画質は美しい思い出を残す

ドライブレコーダーというと、事故にあった時に証拠を記録することが第一義だとは思いますが、そうはいっても一生に何度もあるものではありません。
勿論、自分が気を付けていても巻き込まれたり、駐車時の当て逃げ・盗難もある。色々な「もしも」がありますが、どれもネガティブで、「あったら便利だけど、なくても困らない」となかなか購入には踏み切れないものでした。この10倍ものカメラは普通に買うくせに。

だったら。これだってカメラと思えばいいじゃないか。オートバイやマウンテンバイクにつけて走行動画を楽しむアクティブカムのように。
高速道路を駆け抜けるスピード感、街を抜け海が見えた時のワクワク感、ワインディングロードの周りに広がるきれいな紅葉、これまでずっと撮影したかった風景が、特等席で手振れなく延々と撮れるんですよ。

最高か!

DRV-830のアピール機能でもある「WQHD(2560×1440)画質」は、トラブル時の証拠能力を上げるためだけなく、風景動画を楽しむためにもとても魅力かつ重要な要素です。

光る東京湾を渡って、暴走房総ドライブへと出かけてきました。

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梅雨空がキレイに晴れてさわやかー!さぞかし動画もキレイに撮れたことでしょうと、楽しみに帰宅したら、早速やってまった。うかつだった。
「デフォルトはフルHD」だっ・・(*´Д`)

いや、それでも全然きれいなんですよ!普通の風景動画としては大満足。

動画:【FHD画質】KENWOODドライブレコーダー DRV-830走行映像@アクアライン

画質だけでなく、全モードHDR撮影対応なので、明暗の差が激しいトンネル出入り口でも白とびや黒つぶれが軽減され、どの瞬間もクリアでした。

DRV-830では録画画質が4段階(HD~WQHD)、フレームレートが3段階(3fps~27fps)あり、自分の走行頻度と装着するSDカードの容量を考慮し、必要な録画時間を調節できます。

後日、WQHDに設定しなおし、リベンジで横浜ベイブリッジへ。
動画:【WQHD録画映像】KENWOOD DRV-830 @横浜ベイブリッジ

夕暮れから日没後だというのに、とてもクリアな映像で、ベイブリッジからの港のイルミネーションと高速道路のライトアップのコラボは絶景です。

気を付けようと思ったのはただ一つ。

「ここぞという風景を撮るときは窓を拭いておこう」

特に夜景の時はイルミに浮かび上がる水滴汚れが残念過ぎる・・・orz

フルHDとWQHDの違いは夜間走行で発揮される

正直二つの画質を試してみて、晴れた昼間はフルHDでも十分鮮明で、周りの看板、標識、対向車のナンバーなどの認識も、さほど違いは気になりませんでした。

が、やっぱり夜間となると高解像度は正義です。

比較
(写真上:フルHD画質、写真下:WQHD画質)

WQHDと言えど多少荒くはなりますが、フルHDと比較すると、拡大時のノイズは明らかに少なく、前方を走る車のナンバーも普通に読み取れました。

最高画質で撮るとその分サイズも大きくなるので、PCやクラウドにバックアップする容量も消費しますが、個人的にはできるだけ高画質で常時録画し、思い出作りにも万が一の証拠作りにも鮮明な映像を残した方がいいと思いました。

ビューワーソフト「DRIVE REVIEWER」でより詳細な解析も可能

専用のビューワーソフト「DRIVE REVIEWER」をPCにインストールすると、DRV-830で撮影された動画を再生できるだけでなく、地図情報との連動や、走行速度、加速度センサーによる車体の上下左右の運動グラフ、映像の部分拡大に静止画保存など、撮影データを詳細に分析することができます。

ちなみに、PCへデータバックアップを取るときは、動画ファイルのみでなく、カードの中身の階層をそのままコピーましょう。
「SYSTEM」フォルダ内にある位置情報データがないと、ビューアーにすべての情報が表示されません。

フォルダ階層

動画:KENWOOD DRV-830 付属「DRIVE REVIEWER」サンプル映像

ファイルは設定分数ごとに細かく分かれていますが(私は5分設定)、ビューアーで見る時は連続再生されるので、そのまま道中を振り返ることができます。

SDカードの容量がなくなると、最初のデータから上書きされます。
長時間ドライブが多い人や、全データを保存したい人は、SDカードの2スロットに大容量カードでフル活用し、さらにこまめにPCへバックアップした方がいいですね。

今回のテストドライブでは付属の16GBカード一枚しか持っていなかったので、最高画質だと80分しかもたず、PC持参で外出し、道中で一度バックアップしました。

 

【感想まとめ】ドライブレコーダーのある生活とは

ドライブレコーダーとは、医療保険と似ています。
転ばぬ先の杖のようなもので、避けて通りたい運転上のトラブルに遭ってしまった時に困らないよう備えておきたいもの。

何か起こるまでは無駄遣いのように思えても、何かあった時にはすこぶる助かるのです。
DRV-830の高機能(高画質、長時間録画、HDR対応 など)は、トラブルの真実を明らかにするために最大限効果が発揮されることでしょう。

それでもドライブレコーダーは、保険のように掛け捨てじゃない。
用心のための記録という後ろ向きな使い道だけではなく、車で過ごす一人の空間、友人との語らい、家族と共有していく長い時間を思い出に残すという素敵な使い道なら、常に楽しみながら使っていけるのではないでしょうか。

ちなみに、私の医療保険も、個人年金つけて将来のモチベアップしてます(←いらない情報だけど大事!)

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DRV-830の価格はドライブレコーダーの中では高価格帯の上位機種でしたけど、一眼レフカメラやビデオカメラに比べたら、3万円以下なんて、全然高くない!
むしろ意外にお買い得で、長く楽しめるアイテムだと思いました。

 

運転中はゆっくり見られない夕日の沈む瞬間や、出しすぎたスピード、あまり思い出したくない口喧嘩など、良いことも悪いこともすべてパッケージで残ります。

文春砲に狙われる有名人は音声データが流出しないようにくれぐれもご用心あれ(笑)。
(※もちろん車内マイクはOFFに設定可能)