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FUJIFILM のカメラモニターの際には、その機種のレンズキットの他に、オススメレンズも一緒に貸してくれるのが魅力でもあり悪魔のささやきでもあり。

今回は X-T10レンズキット(XF18-55mm F2.8-4 R LM OIS)と、噂の神レンズ「XF35mm F1.4 R」!マジキタコレ!

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これはやっぱり、花を撮らずにはいられないでしょう。
早速、秋の公開終了直前の「生田緑地ばら苑」に駆け込んでみました。

生田緑地ばら苑とは

2002年に閉園した遊園地「向ヶ丘遊園」敷地内にあり、現在はそこだけ川崎市管理となって年二回公開(春・秋の開花時期のみ)されています。ばらの育成・剪定などは多くの市民ボランティアが従事していることも特徴の一つ。

ばら苑に行くには、旧遊園正面ゲート跡地に立っている「川崎市藤子・F・不二雄ミュージアム」の大行列を横目に、旧駐車場への道路をひたすら山登り。
もともと頂上にあったばら苑をそこだけ抜き出してアクセスさせようとしているので、急斜面に「はしごかよ!」という壁レベルの階段道107段が新設されています。道中そこかしこに廃墟化した遊歩道やプールなど遊園地の名残が見えて、そっちに萌えて進まない・・・。(または、急階段にヘタれてるだけともいう)

体の不自由な方やベビーカーの方にはシャトルバスや、ばら苑横までいける障害者用駐車場もあるのですが、多分そのルートは旧園内を通るためもっと廃墟が見られるはず・・・。うーーん、徒歩でいいのでそのルート歩かせてくd(ry。

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雑木林を抜けると突如現れるばら苑は、約533種4700株のばらが栽培されていて、芝生でピクニックをする家族連れ、花をバックに自撮りに夢中のカップル、フォトコン出品に燃えるシニア層などなど、老若男女各種ペットまでとても賑わっていました。

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いやぁ、撮影に熱心なご年配の方々が増えましたね。しかもいいカメラ持ってるw!
特に女性の方の熱意が凄い。私もあの年まであの情熱(と機材への投資熱)を持ち続けていられるだろうか?

XF35mm F1.4 Rで表情豊かなばらを撮る

広角で園内を撮るのもいいですが、せっかくなので、今回は35mm F1.4 縛りで。
開放1.4だけでなく、露出や絞りを変えて、いろんな表情を狙ってみました。

また、Xシリーズの描写力を信じて、「RAW現像はしない!」と決めてから撮影開始。
今までは、「ピントが合ってれば後は現像で何とか・・・」と思うことが多かったので、そう意識するだけで、光の入れ具合やWB、露出と絞り値で明るさを試行錯誤したりとすごく考えて撮影することができました。

それが、「写真を撮る」という基本なのに、随分レタッチソフトの進化に甘えていた自分を反省。そう思わせてくれたX-T10の実力にも感謝です!
ということで、以下は全部JPEG撮って出し、ノートリミング。ピントが甘いものは私の修行過程ですw

(写真クリックで、オリジナルサイズで見られます)

DSCF1290さすが、ばら苑。「これもバラなの?」という品種が咲き誇っていました。

DSCF1165「これがバラ?」の次は、「これぞバラ!」THE ばら!オスカルに持たせたいです。

DSCF1183美しいものには棘がある。「もっと痛々しく・・・もっとだ・・」と、気が付けば無意識に暗くしてしまって。私のダークサイド、だだもれ。

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X-T10のJPEGは総じて彩度が高めのような感じがしますが、XF35mm F1.4 との組み合わせでさらに立体感が相まって、このバラの花びらの隙間の影がとても神秘的に映りました。

DSCF1169開放F1.4でのボケ感とソフトな映り。

DSCF1191さらにソフトフォーカスをかけてみると、ふわふわ花びらの層がとろけます。

DSCF1192同じ花でもF4.6に絞ると、また違った表情で、凛とした佇まいに。

DSCF1269つるの途中で、空中に咲くばら。花が浮いているような立体感が出ました。

自由なイメージを膨らませられるRAW現像の面白さ

X-T10は、カメラ内現像のJPEGがとてもクオリティが高く、またフィルムシミュレーションやアドバンスフィルターなどを使って、撮影時のイメージがすでに完成形に近いものが得られることが、今回もまざまざと実感できました。

でも、もっと意図的な仕上げ方や印刷時の色調整などをしたい時、ついてしまったゴミやほこりの影取りには、やはりRAW現像は必要です。

そもそも、X-T10のJPEGはどこまでカメラ内で作りこまれているのか。
PC画面でJPEGとRAW画像の発色を比べて見るとわかります。

例えばこの画像。花びらの重なりのグラデーションが鮮やかでお気に入りの一枚です。花なのに暗めなのは私の性格ですが。

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モニター環境によっても違うかもしれませんが、私のPCで、Adobe LightroomCC で表示したRAW(左)とWindows標準ビューアーでのJPEG(右)を並べるとこんな感じ。

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色もフラットでほぼ見たままの自然を再現しているRAWに対して、JPEGはすでにカメラ内でコントラストや彩度などが強めに表現されています。並べただけでは、RAWはそっけなく感じますが、ここから画質も劣化させることなく、自由なイメージを作り上げることも可能です。

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やや誇張してますが、同じ画像を使って、朝もやの中に光る花のようなイメージを作ってみました。

こうしたRAW現像の作業中では、写真を撮る時には想像もできなかったイメージが見えてくることがあるので、すごく面白く、時間を忘れてしまいます。

デジタル時代になって、レタッチもソフトで簡単にできるようになり、まるで絵画やイラストのような表現も出来るようになったので、「写真とは何か?」的な議論がしばしば起きているようですが、「写真は撮る時と現像する時、2度作られる」と、とある写真家の方に聞きました。

どちらにしても、自分の中のイメージを引き出せる手段として、とても大事で、2本の柱の元に、自己表現が存在する気がします。

RAWありき、JPEGありきと、どっちかに偏ったカメラだと困りますが、X-T10はどちらもハイクオリティで楽しめる、創造力をかきたてられるカメラだと思いました。

・・・あとは、私の力量が、ね。はい、精進します。

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生田緑地ばら苑 (公式Webサイト
(旧向ヶ丘遊園内)神奈川県川崎市多摩区長尾2丁目8番1号

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