FUJIFILM X-T10実写レビュー(1)心に灯りをともす『棚田の夜祭り』撮影記

FUJIFILM 撮影散歩


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私のFUJIFILM Xシリーズ歴もついに6台目。あの憧れのX-T1 の小型軽量化&低価格化を実現した「X-T10」がウチにやってきました。

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X-T1とほぼ同等レベルの描画能力をもつと聞いていたので、持った感じも似ているのかなと思いきや、X-T10の第一印象は、「軽い!ちっちゃ!(そして安いw!)」でした。それで同じ絵が撮れるなら、ひ弱な女子には、いや、懐具合の寂しい薄給会社員にはこんなに嬉しいことはありません。

あとは、使い勝手と実写を探るのみ!と、ただいまひたすら撮りまくっている日々。
実はすでにモニターが始まって3週間がたとうとしていますが、Xシリーズが来るといつも、普段出不精の私も突然放浪体質になり、毎週あちこち出かけたくなるから、Xシリーズの魔力は怖いです。

ただ、X-T1の無敵な防塵・防滴性はX-T10にはないので、ムチャなサバイバルには向きません。いつもよりちょっとプレミアムな撮影さんぽと参りましょう。

実写レビュー第一弾は、一番最近のお散歩から。
10月23~25日に開催された、千葉県鴨川市・大山千枚田の「棚田の夜祭り」に行ってきました。

松明とLEDライトに照らされた棚田の自然美

日本の棚田百選に選ばれた大山千枚田は、来年1月まで10000本のLEDキャンドルでライトアップされているのですが、この「棚田の夜祭り」期間中はさらに3000本の松明が加わり、より幻想的な風景が見られるとあって、この日の朝、即断即決で鴨川へと駆けつけました。
(Facebookって、「房総行く」の一言で、いろんな情報降ってくるんだもん、怖いわw)

普段は車で登れる会場も、夜祭り当日は鴨川市内の運動施設に車を止めてシャトルバスで向かいます。

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到着した16時半には、すでに松明は灯っていていましたが、まだ日没近くまではライトアップ感はありません。でも眼前に広がる広大な棚田はそれだけで絵になります。
今はもう収穫後で水もなかったので、ここに水が張って青々とした稲がそよぐ季節にまた写真を撮りに来たいですね。

今回持っていたレンズは、キットレンズのXF18-55mmと、XF35mm F1.4。
棚田全景を撮るには、XF 10-24mm位の広角も欲しいところですが、キットレンズでも十分迫力のある絵が撮れました。

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イルミネーションといえば、玉ボケはお約束っすよね。これをやりたいがためにXF35mm F1.4を持っていったと言っても過言ではないかもw。
後ろのキラキラぼけと、手前のきりっとした炎の対照が印象的。少し薄暗くなりかけてた時間でも、F1.4もあると、ISO上げずにノイズレスで撮れるのがよかったです。

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そして日没。暮れゆく空のグラデーションと、松明とLEDがすべて点灯した棚田の明かりの組み合わせが最高に幻想的だった一瞬です。

レタッチでもっと空の彩度をあげることもできますが、フィルムシミュレーションをビビッド(Velvia)にして撮るだけでも、充分印象的な色をで味わえました。

XシリーズのJPEGは元々すごくキレイなので、レタッチが苦手な私が必死に仕上げて「どうだ!」と出力しても、全然撮って出しの方が上だというね・・・・(涙)。いや、いいんだけど。

その方が純粋に、簡単に、写真を楽しめるのがXシリーズの魅力でもあるんですよね。

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灯りを引き立てるためには、露出を下げて暗めに撮ってもいいんですが、やっぱり田んぼには稲が見えた方が様になるので、ライトアップされたところを狙ったり、稲が見えるまで露出を上げたり、シャッタースピードを落としたりして、少し明るくすると、「棚田」の雰囲気と情緒が加わります。

三脚使用時にはリモート撮影が大活躍

夜景撮影は手ブレが大敵なので三脚は必須。もちろん手持ちでも撮れますが、三脚があれば手ブレ防止はもちろん、シャッタースピードを遅くする長秒露光によって、イルミネーションをもっとくっきり明るく撮れるメリットもあります。

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いろいろ設定を変えて撮影したいのに、夜は暗くてカメラのダイヤルが見えなくて困る時は、スマホアプリの「FUJIFILM CAMERA REMOTE」のリモート撮影がめちゃくちゃ重宝します。
アプリは撮った写真をネットにアップする時にしか使わないという人は超絶もったいない!

「リモート撮影」では、スマホやタブレットの大きな液晶で見ながら、絞り値・シャッタースピード、WB、ISO感度、フィルムシミュレーション、セルフタイマーなど、基本的な撮影設定は一通りできます。(※カメラの機種によってできる機能が違います)

まぁ、できないことはカメラ本体で決めて、「もっと絞って!」「もうちょい遅めで」とか、色彩やコントラストの微調整をすぐに試せるのが便利。

なにより、疲れたら座ってでも写真は撮れるんです!
首も腰も痛くならず最高じゃないか(←ヘタレ仕様かw)
あとは、三脚を液晶が覗き込めない位の高さMAXまで伸ばして俯瞰で撮影したい時も便利です。

設定のバリエーションで同じ景色を何倍も楽しめる

どれだけ暗闇を残すのか、灯りは明るい方がいいのかは好みですが、いろいろ設定を変えてみると、思いがけないいいイメージと巡り合えることがあります。

シャッタースピードと絞りを微妙に変えてみたのがこちら↓。

まずは、f2.8/シャッター10秒。
千葉・鴨川「大山千枚田」の「棚田の夜祭り 2015」これが私の最初の撮ろうとしたイメージでした。
松明はゆらゆらと燃えているので10秒も開くとふんわりとした火の玉のようで優しい光になります。

次が、f3.6/シャッター8秒。
DSCF0977少し暗めにすると、黒がキリッと引き締まってシャープなイメージに。

そして、f3.6/シャッター5秒。DSCF0975ここまで暗くなると、もう田んぼかどうかもわからないけど、蛍の光や滑走路の誘導灯のようにも見えて面白い。

肉眼で見ている世界とはまた違った風景になり、想像できるイメージを越えてくれるので、三脚を使った夜景撮影は大好きです。まぁ、面倒くさいんだけど・・・、時間と体力があったらお気に入りの夜景スポットで楽しんで見るのがオススメです。

今回行った「棚田の夜祭り」。最後には打ち上げ花火も上がって、カメラ好きにはたまらないシチュエーションでしたが、山の上なので風が強くて、途中で挫折して下山することになってしまいました。

でも、棚田の温かみある灯りで心はほっこりできたので、来年こそはめまぐるしく変わる寒暖差に対応できる装備でリベンジしたいと思います。

・・その頃に持っていくカメラは、いったいなんだろう(笑)?
「自分の」 Xシリーズのなにかを持っていれば嬉しいのだけれど。

次の記事:FUJIFILM X-T10実写レビュー(2)XF35mm F1.4 Rでとろける花を撮る

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