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いよいよ、Botvac 85のモニター生活も最終章。
せっかくロボット掃除機の本場の2大巨頭がそろい踏みしたので、それぞれの特徴を踏まえて、ロボット掃除機を使う極意を考えるいい機会になりました。

そもそも何故ロボット掃除機が必要なのか?

ロボット掃除機が欲しい人の購入理由としては、「昼間働いていて掃除できない」、「小さい子供から目が離せない」、「掃除する間に他の事もこなしたい」、「そもそも掃除が面倒!」が主なところでしょうか。私は、子供以外全部。

でも自動とはいえ、最後の仕上げは人がやらなきゃ掃除が終わらないのが現状。

ある意味、四角い部屋を丸く掃く感じですが、「残り数ミリ」の世界まで四角く掃こうと努力するので(笑)、ズボラな人(私?)が今まで手動でやってきた掃除より全然質の高い所までやってくれます。残り数ミリは後で自分でちょこっとふけばいいんです。

それを毎日、飽きずに、何度でもですよ!例え、掃除しきれてない箇所に目をつぶったとしても私の今までよりクオリティはアップしているというのに、今までの手動の掃除時間をロボット掃除機の仕上げに費やせば、生活の質が向上こそすれ、絶対に「手抜き」とは言わせない!

私が一番動かしている時間は洗濯物を干してる時や朝シャワーを浴びてる時かな。
終わったら掃除も終わってるって何て素晴らしい!その次の行動のモチベーションもあがるというわけです。

ロボット掃除機を長く使うコツは「片づけない」こと。

それでもロボット掃除機を躊躇する人は、「ウチ、物が散乱してるし」「昼間自動でやってもらうために、出勤前にロボット掃除機のための部屋片付けなんてやってらんない」っていう理由。

そもそも時間がなくて自動に頼りたいのに、掃除のためのプレ掃除があると途端におっくうになって、時間がある休日にしか使わなくなる・・・。わかります。私も実はそうです。掃除前はダイニングの椅子、ごみ箱やローテーブルは別部屋に、座布団は寝室に、とかやるのが面倒で、週末にしか使ってないことがしばしばでした。

でもあるとき、割り切ったんですよね。片付けなきゃいいじゃんと(笑)。
地を這うLANケーブルや延長コードは結束コードで厳重に括り付けた以外は、もうありのままの部屋を掃除してもらいます。座布団だって部屋の隅に重ねただけで、テーブルも椅子も片づけない。 なんなら、片付け忘れた床の新聞なんて踏んじゃいなよ!
平日はその程度でよくないですか?気になったら後でクイックルワイパーでちょいちょいですよ。

それより部屋の6割でも7割でも毎日稼働させて、部屋に飛散するチリ・ホコリを取ってくれるなら掃除機+空気清浄器の役割も兼ねると思えば、あの値段も高くない。
そう考えたら、私の心のチリもさーっと消えました。

で、すっかりロボット掃除機LOVEな私が、使ってみた2機種をタイプ別にまとめてみました。

正確かつ沈着冷静な掃除をする「執事系」ネイト Botvac 85

Botvac 85は、最初に完璧に空間マッピングをして、やるべきエリアを決めたらまず外周を一回り、それから中を一列ずつ往復してやりきったらゴール。命令されたら「かしこまりました」とだけ言って淡々と任務遂行する執事(イケメン←大事)のようです。

外出中に使うにも、最大126畳まで一気に掃除(途中充電はさむ)できるからワンフロア完全自動が実現(そんな豪邸には住んでないけど)するし、家にいる時に使う時は、一度通ったエリアには来ないので、次のエリアにある障害物を掃除済みのエリアへ移動しておけるのがとても便利でした。

人間らしくとことん掃除する「ツンデレ妹系」iRobot ルンバ 870

ルンバ870 は不規則にとにかく動き回ります。ランダムな動きが一見非効率に見えても進入角度や方向を変えて最大4回同じところを掃除するので、最終的に取りこぼしが少ないのがポイント。

特に汚れているところは自動検知して、人が掃除機で何回もこするのと同様、「んもぅ!何こぼしたのよぉ!しょーがないんだからぁ、お兄ちゃんわ!」なんつってぼやくツンデレ妹の如く、スポットをゴシゴシ往復(これは4回計算には含まれない)するのが見ててかわいいんですよね。ただ時間は結構かかるのもドジっ子ポイントっぽい?

よくもまあそんなに飽きずにやるもんだとついつい見入ってしまうので、「自動にやらせてる意味がない」という本末転倒っぷりです。

Botvac &ルンバ 長所比較~自分にあったロボット掃除機を考える

両機種を同時期に使ってみると、各々のメリットが違って、正直いろいろ複雑でした。ルンバ愛がすごかったけど、Botvac の魅力も捨てがたくって。

他の国産メーカー含め、どれを選んでもそれぞれいい所はあると思うけど、購入検討している人は使う前に決めなきゃいけないから難しいですよね。

2機種ではありますが、私の経験から言える比較はこんな感じ。購入検討の参考になれば幸いです。

●Botvac 85のMYお気に入りポイント

・磁気テープ一本でエリア制限できて、ラクチンMAX!(レビュー2参照)
・部屋の途中で電池が切れても、ベースで充電後にその途中からスタートできる!

Botvac 85をお勧めしたいのはこんな人

・間取りがシンプルで直線の壁が多い家庭
  ⇒直線の面があるDシェイプの効力が最も発揮される。
・使い方がシンプルで簡単!が一番な人
  ⇒エリア制限が簡単、掃除は短時間、日本語メッセージでわかりやすい。
・外出中に使うより、家にいる時に一緒に稼働したい人
  ⇒動きが予想できるので、エリア移動など一緒に家事をやりやすい。
・深いカーペットで髪の毛やペットの抜け毛に悩む人
  ⇒ブラシで直接かき出してくれる力が強い
・長い間ずっと使い続けたい人
  ⇒人工知能ソフトウェアをUSBケーブル経由でアップグレード可能

●ルンバ870のMYお気に入りポイント

・ケーブルやラグのフリンジなど障害物に絡まった時、逆回転で抜け出せる!
・ 非常に細かいチリまで取ってくれるのでダストボックスをのぞくのも楽しみ!

●ルンバ870をお勧めしたいのはこんな人

・家の立地などで細かい砂埃や花粉に悩む人
  ⇒独自の吸引システムと繰り返し走行で極細かい粒子まで取れる
・ ゴミを触りたくない、とにかくメンテナンスが楽!がいい人
  ⇒ ダストボックスからゴミが簡単にでる、フィルターも綿棒でサッとふける
・ クールなデザインと最新システムにこだわりたい人
  ⇒部屋の掃除順番が決められたり(お部屋ナビ)、ごみセンサーで重点掃除可能
・ 基本お出かけ中に自動掃除をさせることが多い人
  ⇒多少長い掃除時間もまったく気にならず、帰ったらピカピカ! 

というわけで、ネイト Botvac 85 のモニターもこれにて無事終了。先日、後ろ髪をぐいぐい引っ張りながらBotvac 85は帰って行きました。また、いつか・・。
ルンバとともに今後の日本展開がとても楽しみです。これでロボット掃除機各社が競い合って、より便利な機能が生まれてくれると嬉しいですね。

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