学生が夏休みの宿題ラストスパートに追われた9月1日、大人たちも最後の夏の課題に取り組んでいました。

Facebookでのつながりを通して、写真家・小澤忠恭先生のプライベートな撮影会に参加する機会に恵まれ、一路集合場所の大磯駅へ。
途中「茅ヶ崎」を通過した時には、サザン聖地ライブ会場に向かって「アリーナー!スタンドー!電車ー(私)!」と勝手につぶやいときました。おかしいな、ここで降りるはずだったんだけど、なぜチケットがないんだ・・・ww(←当たるわけがない)

小澤先生とはSONYのカメラ発表イベントのトークセッションで拝見しているだけでお話しするのは初めて。撮影会参加者11名とは2人を除き初対面、しかも東京カメラ部10選メンバーが3人もいるし、他の皆さんもみーんな素晴らしい写真を撮る方ばかりで、「すみませんっっ、ブロガーですみませんっ(;´Д`)ノ!でも、写真は好きです!」と恐縮しながら合流しましたが、緊張したのもつかの間、すぐ優しく迎え入れてくださいました。

「写真を楽しむ」という一つの目的を共有すれば、人として付き合うにはレベルは関係ないですよね!

全員揃ったところで、小澤先生お気に入りの秘密のビーチへ。海が見えた途端に、うわーい!と一斉に散りました。日没前後30分の短いマジックアワーを狙っての焦りもあるでしょうが、とにかくみんな写真が好きなんだなぁと(笑)。

私は久しぶりの海が気持ちよくて、しばしボーッと。

そうこうしているうちに、波に輝く沈む夕日を・・・なんてことはもう無理(何しに来たw)。こうなったら、私の撮る作戦は一つ「凸凹萌え」でしょう。
この石のツヤ、当たる西日、いいわぁ・・・、ん?ツヤ?濡れてる?・・ということは!

えぇ、油断するとすぐこうなります。
ここまでは来ないだろうという予想を鮮やかに裏切る晩夏の海、恐るべし。

作戦変更その2。写真を楽しむ人を撮る。もう海である必要すらない(笑)。

波にも全く動じない貪欲な人の真摯な姿は画になります。
あぁ、やっぱり女子ならスカートで来るべきだった(-_-;)。

作戦変更その3。今日の未練を撮る。サザンの復活ライブTシャツ!神戸に行って宮城も行くそうです。うらやましすぎ!おかしいな、私も今頃茅ヶ崎に・・(以下略

ラストミッション。小澤先生を撮る。忍者みたいにすいすいと撮影スポットを渡り歩くかっこよさ。

大人の宿題「街角スナップ」を写す

ビーチ撮影の後は、近くの居酒屋でもう一つのイベント、課題発表会(and 飲み会)。

1週間前に「テーマ “街角スナップ”でA4プリントを2枚」というお題が出され、限られた時間とアバウトなテーマの中で答えを出すという、普段プロのフォトグラファーがやっている緊張感を味わいました。

はげるほど悩みました。そもそも「スナップ」って!「街角」って!解釈が難しい。


迷走に迷走を重ね、気が付けば当日。朝になっても提出物は決まりません。
「やっべ!私、看板しか撮ってないわΣ(゚Д゚;)」(←イツモノコト)

お昼まで悩んでからやっと決まり、速攻印刷してギリセーフ。
そもそもA4プリントだって初めての経験だったから、ちゃんとキレイにプリントできるかも不安でしたが、最近の写真用紙って美しくできるんですね!
EPSON 写真用紙クリスピア最高!

持ち寄ったプリントは無記名掲示で並べ、好きな写真にシールを貼ってガチの人気投票をしました。
集まった作品は、そりゃもう大変なレベルさ。この作品群を見られただけでもラッキー、とりあえず私は参加することに意義があると思い、気楽に投票を済ませた所・・・

大磯の奇跡!

私の写真が2位をいただいてしまいましたぁゎゎ(´・д`・;)。
(この画像のオリジナル⇒Flickerでどうぞ

自由が丘の路地の石畳で見つけたレリーフです。最初は路地に沈む夕焼けを撮りたくて街中うろうろしたんだけど、やはりここでも日没スピードには勝てず、「もういっか・・・」と座り込んだ目の前にこれを見つけました。

そもそもの凸凹フェチに加え、西日が光る窪み部分のコントラストにキュンと来て、そこでアングルや方向を変えて何十枚も撮ってみました。

人をキュンとさせたかったら、まずは自分がキュンとなるものを見つけなきゃ。

ただやみくもに撮影するのではなく、「(心に)見えたものを撮る、撮るには見る」

テーマや技法も大事だけど、ただただファインダー越しに自分の心に響くポイントを探し当てた結果が、この日の奇跡の理由なのかもしれません。 

普段、商品レビュー用のブログ写真には芸術性より正確なブツの質感や使用感がわかる写真を・・と思ってましたが、感動を伝えるという点で、何にも変わりはなかったんだなと思いました。

それにしても今回のおかげで、プリントの楽しさも初めて知りました。
今ではFacebookやFlickerで簡単に作品を発信できて、即座に世界中から「いいね!」がつく時代だけど、実際に画面の外で同じ写真を見ると、味わいも色彩も違ったものになり、それを狙った印刷術も奥深いものです。

最近写真展を訪れる機会が続いて、そのことは実感していたのですが、改めて自分でやってみたら思いのほか感動できたので、この奇跡記念に、ちょっとフレームでも買って部屋に飾ってみようかと思っています。

この日の出来事、気づき、出逢った仲間、すべてが奇跡だった夏の終わりの一日でした。


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