マンガ家・吉田秋生さんの『海街Diary』という作品をご存知ですか?
『月刊フラワーズ』(小学館)に不定期連載中の人気作で、先日2013年のマンガ大賞を受賞して話題となりました。
好きなテイストの画風なので、気になって読んでみたら、一発でハマり、電車の中でうっかり涙ぐみそうになる始末。これはやばい。
少女マンガというより「人間マンガ」的ストーリーなので、男性でも自然に入り込める世界観で、ウチの旦那さんもウルウルしながら読んでます。(ま、アニオタ属性ありますが)


【あらすじ】
鎌倉に住む香田三姉妹の家に、離婚して出て行った父の訃報が届く。葬式に参列するため山形に向かった三人はそこで母親違いの妹・すずと出会う。ぎこちなくも少しずつ交流を深めていった四人には絆も芽生え、やがて鎌倉で一緒に暮らし始める。それぞれの想いと切ない恋模様が胸を打つ涙と笑いの物語。


その『海街Diary』の舞台・鎌倉の風景は作品の中でかなりリアルに書き込まれているので、一度その世界にひたって歩いてみたいと思っていたら、ご丁寧にも「海街仕様」ガイドブック『すずちゃんの鎌倉さんぽ』があるじゃありませんか!
作中のコマと実際の風景写真を並べてあったり、どのシチュエーションがどの場所だったのかのマップ解説があったりと、いたれりつくせり。
考えることはみんな同じなんだな。

モニターしている「FUJIFILM X-E1」出動第一弾として、早速この本を参考に、『海街Diary』の中の風景を追って撮影散歩に出かけてみました。

いわゆる聖地巡礼ってやつか!(アニオタに言われて気が付いたww)

鎌倉駅~佐助稲荷

私が最初に向かったのは、JR鎌倉駅から徒歩20分の佐助稲荷。香田家次女・佳乃の彼、藤井朋章が怪しい男と歩いていくのを三女・千佳とすずが追っていった場所です。

道中は鎌倉らしい情緒ある住宅街や可愛いお店があってまったく飽きず遠さも感じませんでした。だってフォトジェニックな風景ばかりで、下手するとメモリもバッテリーも使い切る勢い(笑)。
道中はまだ長いのに危ないな、鎌倉。

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魚屋、というより、海産加工物や惣菜屋。絵もうまくて、味があって目を引く看板でした。
英語で書かれてるってことは外国人のお客様も多いのだろうか?

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普通の住宅に咲き誇る藤の花。みんな粋に暮らしている街なんだなあ。

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静かな住宅街の路地を進むとやがて佐助稲荷に突き当たります。その直前まで住宅が並び、ハイキングコースの抜け道もあるため、ひっそりとした場所ながらも人通りは少なくありません。

『海街Diary』第一巻2話「佐助の狐」扉絵の場所がここ。

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もう少しイラストに忠実なアングルから撮りたかったんですが、この日は何かの撮影隊が先にいて、左が機材置き場になっており、それをよけての撮影になってしまいました(-_-;)。惜しい・・・
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鳥居と石段を進むと拝殿やお守り・絵馬の販売所や休憩所もあり、うっそうとした森の中でも何となく落ち着く風景。

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やはりお稲荷さんの祠はそこかしこにあり、夜来るとちょっと怖いかも・・・・。

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お話では本殿前で朋章と怪しい男・岩崎が話し込むのを、この岩陰あたりから千佳とすずが覗いています。

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「佐助の狐は、女の人をだますような悪い狐じゃないよ」
姉の佳乃と朋章の行く末を信じて見守る千佳のセリフがあるコマの狐は、多分この狐かな。
実際にはその位置にはのぼりはなく、台座も多少誇張して書かれているけど、雰囲気はバッチリかと。

うん、確かに不気味さより凛とした透明感を感じるお顔で、悪い狐ではなさそうです。

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赤い鳥居が並ぶ風景は色鮮やかに撮るのもいいけど、モノクロで奥へと続く立体感を出す写真もいいですね。

次の記事:「海街Diary」カメラ散歩その2・佐助の隠れ家cafe「gula」(with FUJIFILM X-E1)

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