1/31からパシフィコ横浜で開催されている、カメラと映像の祭典「CP+2013」。

私もようやく3日目の2/2に行ってきました。そりゃーもー、すごい人。
去年のCP+では高級カメラの発表ラッシュに体験コーナーでは人があふれ、「だったらもう触らねーよっ!」というあまのじゃく女子なので、95%カメラ以外のブースを回ったというワタシ。
⇒(去年のレポート)カメラの写真は一切なし!CP+2012 レポート

その反動か、今年は行列待ちも乗り越えて「タッチ&トライ」に終始してみました。
その中でも興味深かったカメラ2機種を記事にしてみたいと思います。

まずはこちら。4月下旬発売予定の「Canon PowerShot N」。

片手の手のひらにすっぽり収まる、まさに「ポケットサイズ」のカメラです。

おぉ、今時流行の可動式液晶パネルで、ローアングルもハイアングルもバッチリですね。
・・って何か決定的な違和感がありますが・・・、シャッターってどこ!タッチパネル?

実は、この「PowerShot N」最大の特徴は、”シャッターリング”。
リング上の3つのポチポチがシャッターになっていて、そこを押し込むと撮影できます。リングの反対側、真下からも同じように押し込めるので、右手左手・上から下からどんなアングル・持ち方でもシャッターが押せるという画期的なシステム。

シャッターの外側にある3つのギザギザを左右に引くとズームレンズが稼働します。

カメラの中心にシャッターがあると、こんな風に左手で撮影でき、その風景も右手の別カメラで撮影できるという、レビュー用ブツ撮りに優しい仕様です(笑)
これが普通のカメラだったら、手とカメラがあり得ない方向にねじれますからねww

これでも写真撮ってるんですよ?シャッターリングを下から押してます。

今までには絶対にしないような持ち方で撮影してみると、何か違う面白いおもちゃを初めて触るようで、これどうやって使うんだろう(何に使ったら面白いのか?)という人間の本能を掻き立てられるような気がするんですよ!

赤ちゃんが初めて見るおもちゃをあり得ない方法で使うのと似て、何やら突拍子もないようなシーンを思いつく人も出てくるかもしれませんね。わくわくします。

機能の目玉の一つは1回のシャッターで6種類のアレンジが楽しめるという
「クリエイティブショット」

このモードでは、オリジナル画像に加え、「構図」「色/光」「ボケ味」の異なる5枚の画像を記録します。最初は、「なーんだ、オートブラケットよね?」と思ったんですが、これが違う。

カメラがシーンにふさわしい効果を瞬時に解析して、任意でその写真にふさわしいであろう構図にトリミングするわ、色を変えるわ、ボケ感を出してくれるわ、もう大変さ。

PowerShot N特設サイトから引用)

構図が変わっている画像は、オリジナルからトリミングしたままのサイズになるようです。(トリミング後また引き伸ばされるわけではない)

自分で設定を決められないと不満という声も聞こえそうですが、カメラ側で分析して提案してくれると、何気なく撮影した写真から思いもよらない良さが見えてくるかもしれないでしょ?

私だってスマホのアプリ「Instagram」でよくSNSなどに写真をアップしてても、自分でフィルターを選んでいると、やっぱり好みが偏って気が付けば似たような写真ばかりになってるんだもの。自分に足りないセンスを磨くのにも役立ちそうです。

PowerShot Nは、キヤノンオンラインショップ限定で3月下旬予約開始、4月下旬発売予定。
発売までに実機を試せるのは今回のCP+会場と、キヤノンのショールーム(品川・銀座・名古屋・梅田)のみです。

なぜ店頭販売しないのか?という質問が多くとんでましたが、幅広いユーザーのニーズにこたえるというよりは、新しいコンセプトカメラの実験的試みとしての発売なのでオンラインで様子を見るとのことでした。
話題になったら、また動きがあるの「かも」しれませんね。

でも、シャッターのことといい、使い方といい、本当なら触らなきゃわからないことの方が多い印象だったので、その辺どこまで各種メディアで訴求できるのか・・・。

こうした記事で「どこまで商品の魅力に迫れるか」が問われるレビューブロガーとしては、これからの動向に興味津々です。

最後に、触れる機会がなさそうな人のために、動く「PowerShot N」を!


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